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研究開発力の将来について(その4) ~子供に見せられない~

 先日投稿した、通信と放送の融合に関する議論の続きです。

【詳報】NTTのアクセス部門分離を巡り議論紛糾,竹中懇の公開ヒアリング
(2006年3月22日:Nikkei ITpro)

 竹中平蔵総務大臣が主催する「通信・放送の在り方に関する懇談会」が3月22日,第7回会合を開催。NTTの和田紀夫社長,KDDIの小野寺正社長兼会長,ソフトバンクの孫正義社長といった大手通信事業者トップがそろい踏み,公開ヒアリングに挑んだ。会合は2時間半の予定時間を約30分もオーバーし,熱い議論が続いた。最も盛り上がったのは,NTT東西地域会社のアクセス部門の分離問題についてである。

(中略)

 通信事業者3社へのヒアリングが一通り終了すると,「KDDIとソフトバンクの主張は明確で,NTTのボトルネック性とドミナンス性をどう考えるかという点に論点は絞られてきている。NTTは反論ありますか」という,懇談会座長である松原聡東洋大学教授によるNTTへの問いかけを皮切りに,NTTのアクセス部門分離の是非に焦点が当たった議論が始まった。

(中略)

 途中,「(電話設備について)『国民のもの』という言い方はやめていただきたい。今は株主のものです」と和田社長が孫社長の主張に声を荒げて反論し,「政府保証債で引いたものを『国民のものと言うな』というような会社に,将来のインフラを任せてもいいのだろうか」と孫社長が切り返すなど,強烈な応酬が続いた。このやり取りに際し,松原座長は「株式会社といっても,NTTは政府設立の株式会社ですからね」と株主の存在を主張するNTTをやや突き放すようなコメントを放つなど,議論はKDDIとソフトバンクにNTTが押され気味となった印象を残した。

 この議論の模様は、前回ご紹介したとおり、ネットで配信されています。このやり取りに対する、ある方のご意見。

子供に見せられない議論の仕方
(2006年3月24日:ITmedia +D)

 竹中大臣の私的懇談会による事業者へのヒアリングが映像で公開されている。個人的には、あれを見てヒアリングとは言わないだろうという印象だ。そもそもヒアリングというのは、聞きたいことがある人が相手方に出向いて、話を聞かせてもらうというのが正しいスタイルであろう。

 筆者の経験から「ちょっと聞きたいことがあるので、こちらに来て下さい」という警察の事情聴取のようなヒアリングスタイルを当然のように行っているのは、国会のような場を別とすれば、霞ヶ関の役人だけである。こればかりは昔から少しも変わらない。座長の松原さんを中心に当然のように関係者を集めて、それも普通ならなかなか会えないような顔ぶれを集めて、ヒアリングを行っている。そうそうたる方々がどうして集まってくるのかを理解されているのだろうか。

 それから、相手の話を最後まで聞かずに、平気で途中で遮る。座長と司会進行は違うのではないか?ああしたスタイルは土日の朝のトーク番組などでよく見られる。政治家、学者、有識者と呼称はどうでも良いのだが、相手の言い分を聞かず、ひたすら自己主張を続ける。あれをディスカッションとは言わない。小学生の学級会ですら、もう少しまともな秩序とマナーがある。

 ああいう場で活躍されている人が場を仕切るとああなるのかと思う。本来なら、その道のプロが非常に丁寧に説明してくれているのだから、素人は素人らしく真摯に耳を傾けた方が、ご本人にも勉強になるのではないかと思う。それは自己責任なのだから、大きなお世話なのだろう。

 テレビのトーク番組の罪も重いと感じてならない。あんなものをディスカッションのスタイルであるとなど、とても子供に見せられないほどの無秩序ぶりだ。ディスカッションでなくディベートだとのたまう方もいる。それなら誰かと二人きりでやって頂きたい。証人喚問のような映像を見るにつけ、そういう心積もりなら、裁判官のような仕切り方をされるべきではないかと思う。真っ先に自分から質疑を展開する裁判官はいない。

 やはり、同じように感じられた方は他にもいらっしゃるようで・・・。

 まぁ、セレモニーとしては重要な「御前会議」を、サ○デープロ○ェクトの「コメンテーター」が仕切ってるのですから、こんなもんでしょうか。そもそも、もと「学者さん大臣」が私的に招聘されたメンツなので、座長も含め、「それなりの」方々がセレクションされているのでしょう。0xF9D1

 そういえば、もと「学者さん大臣」も、今回の座長も、経済学の「大家」であらせられますね。「月額690円」で本当に光サービスが提供できるとお思いなのかどうか、ご意見を伺いたいところです。

 「テレビのトーク番組」ばりの、レベルの低い議論をされたまま(あれを議論と呼べるかという議論もありますが)、そのままなし崩し的に良からぬ方向に進まないことを望みます。

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