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研究開発力の将来について(その10) ~使用前・使用後~

 先日の投稿の続きです。

総務省の竹中懇談会が報告書案,NTT組織改革への意欲鮮明に
(2006年6月1日:NikkeiBP ITpro Network)

 竹中平蔵総務大臣が主催する「通信と放送の在り方に関する懇談会」(竹中懇談会)は6月1日,第13回会合を開催した。今回の会合では,座長の松原聡東洋大学教授が提示した報告書案を基に議論を展開した。

 報告書案は,NTTのあり方に関して前回の骨子案よりも踏み込んだ内容になっている。懇談会がNTTの組織改革への意欲を鮮明にした形だ。

 竹中懇談会では,以前からボトルネックであるNTT東西地域会社のアクセス部門を機能分離すべきと主張してきた。しかし,前回の骨子案からは「機能分離」という文言が消え,NTT組織改革への勢いは減速したかに見えた。

 今回提示した報告書案では,ボトルネック設備(アクセス設備)の機能分離を一層強めるために,現行の会計分離の徹底に加えて,接続ルールの遵守強化を図るための体制整備,ボトルネック設備へのアクセスの真の同等性確保などの措置を速やかに実施すべきと記述。さらに,アクセスの機能分離が徹底され公正競争が促進されれば,2010年には通信関係法制の抜本的見直しを行い,NTT東西の業務範囲規制の撤廃や,持ち株会社の廃止などの措置を講じるべきと明言し,そのために必要な検討を早急に始めるべきだとした。

 持ち株会社の廃止は,すなわちNTT法の廃止を意味する。NTT法に手を付けるとなると,3~5年の期間を要すると言われる。2010年に間に合わせるためには,すぐにでも検討を始めなければ間に合わないというわけだ。

 懇談会終了後の会見で松原座長は,「NTT改革の方向感は構成員で一致している。若干の文言修正をして次回会合で固める」考えを明らかにした。政府は,2010年のブロードバンド・ゼロ地域の解消と2011年の地上波放送のデジタル化の完了という二つの政策目標を掲げている。これを踏まえて報告書案に,“2011年は完全デジタル元年”という文言を持ち出した。松原座長は「(2011年に間に合うように)有効で公正な競争ができる環境を整備したい」と意気込みを語った。

 あっ、そう。ふ~ん。0xF9D1

 いっぽう、これら日本の“シカゴ・ボーイズ”を気取る「破壊主義者」たちに対して、コンサバな「抵抗勢力」(「破壊主義者」たちから見れば)たちもいる訳で。
(どちらがシュアーな解であるかどうかはさておき)

#“シカゴ・ボーイズ”たちが、これまでに「良かれと思って」(←ここが一番重要であり、しかも、だからこそ最悪)やらかしてきた仕業については、別の機会に述べることにします。

NTT見直し 先送り案 総務相懇と溝深く
(2006年6月3日:日本経済新聞 朝刊)

 自民党の通信・放送産業高度化小委員会は2日、通信・放送規制の改革案を了承した。光ファイバー網の独占が競争を阻害するとの声が出ているNTTの改革では、「NTTのあり方を2010年ごろに検討すべきだ」と事実上、議論を先送りした。NHKに関しては受信料の義務化など総務相懇談会と改革の方向性はほぼ一致した。ただ、NTT問題では組織見直しに前向きな総務相懇談会との溝も深く、政府方針の集約に向けてなお攻防が続きそうだ。

【国際競争力を重視】

 NTTグループに対しては電話局から家庭までの加入者回線網をNTT東西がほぼ独占する現状を懸念し、ライバル会社などから持ち株会社の廃止による“解体”を主張する声が出ている。しかし、同日午前の自民党小委員会の会合では「NTTはグループ一体で国際競争力を強めるべきだ」との意見が多数だった。
 これを受け、片山虎之助委員長は「NTTの見直しは2010年に検討し、早期に結論を得る」と議論を引き取った。「拙速に結論を出すべきではない」との慎重論も盛り込んでおり実質的には4年後に議論を先送りした。

 一方、同時並行で議論している竹中平蔵総務相の私的懇談会「通信・放送の在り方に関する懇談会」が1日に議論した報告書案には、2010年にはNTTの持ち株会社を廃止し、グループを解体する案が示された。
 「メンバーでまだ議論が必要」(松原聡座長)として、懇談会でも結論が出ていないが、自民党との溝は深い。

 総務相懇談会は6日に次回の会合を開き、最終報告書をまとめる予定。経済財政運営の基本奉方針(骨太方針2006)への反映を目指し、今後、それぞれの主張を調整する作業を進めるが、NTT改革などでの歩み寄りは難しいとの見方も多い。

 まぁ、決められない時の常套手段である「先送り」攻撃もいいんですが、2010年には、すでに時代の趨勢が決まっちゃってる訳で。
(なので、無理して早く決めることないですから~)0xF9D1

 ぜんぜん関係ないのですが、この「学者さん大臣」の私的“御用”懇談会の始まった当時の、意気揚々としたご尊顔と、先日の懇親会後の記者会見のご尊顔とを比べると、そーとー“お疲れ”のご様子が伺えます。

 ちょうど、湾岸戦争が始まった当時の舛添要一センセイの、開戦直前(使用前)、戦線長期化時(使用後)のお顔を見ているようです。

 いろいろあったんでしょうねぇ、いろいろ。0xF9D1

   「ご疲弊さまです」

〔関連情報〕
   ・「通信・放送の在り方に関する懇談会
   (総務省 情報通信政策局 総合政策課)
   ・「通信・放送の在り方に関する懇談会終了後の記者会見の概要
   (総務省)

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