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2012年11月 Archive
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 前回の続きです。

 ホワイトとアンバーの発光色を切り換えられる「Twin Color LED Angel Eye」ですが、まずはHIDフォグランプに組み込むことにします。

Twin Color LED Angel Eye

 HIDフォグランプのユニットです。

 このユニットは、前々車ARISTO(JZS161)、前車530i(E60)と続いて、M3 Coupeにもキャリーオーバーしているもので、かれこれ10年ぐらいは使っているでしょうか。

 オーソドックスなリフレクター型ですが、プロジェクター型の『世界最高で最強のランプマシン』なんかよりは、よっぽど配光がよく、明るいユニットです。

#「世界初!!」とか「最強!!」とか、某P社の“誇大広告”には、くれぐれも騙されないようにしましょう。(「JAROって、なんジャロ?」)0xF9D1

Twin Color LED Angel Eye

 まずは、ユニットを分解します。

 ガラス部とハウジング部とは、コーキング剤で固定されているだけなので、ユニットを“釜茹での刑”にして、サクッと「殻割り」します。

#経験値が高いので、手慣れたもんです。

Twin Color LED Angel Eye

 ガラス部とハウジング部とを固定する時に使う、コーキング剤と注射器です。

 コーキング剤は、信越シリコーンさんの「一液型RTVゴム」(脱アセトンタイプ)の「KE-348-T」(購入価格:2,520円)を使います。一般電気用で、耐熱・耐寒性、耐候性(対紫外線性)、絶縁性があるものです。

 硬化前の粘度により、「中粘度」と「ペースト状」のものがありますが、ランプユニットのコーキングには、「ペースト状」のものが使いやすいと思います。

 なお、ホームセンターなどで安価に手に入るコーキング剤(「脱オキシムタイプ」のものなど)は、間違っても使ってはいけません。耐熱・耐候性が低いどころか、硬化する際に腐食性のガスを発し、金属部分が冒されてしまうことがあります。

#自動車用に、ケチって安いもんを使うと、ろくなことにならないっちゅーことですな。0xF9C5

Twin Color LED Angel Eye

 「Twin Color LED Angel Eye」を、ハウジング内に固定するための部品です。

 ポリカーボネートのミラー板(0.5mm厚)を、サークルカッターでリング状に切り出し、これに固定することにします。

 ポリカーボネートは、熱可塑性のプラスチック樹脂ですが、常用耐熱温度は120~130℃程度であり(融点は250℃)、HIDバーナーに近接するランプユニットの中でも、十分な耐久性を持つと判断しました。

 写真では、少し曇っているように見えますが、作業用に保護フィルムが貼ってあるためであり、これを剥がせば、完璧なミラー(リフレクター)となります。

Twin Color LED Angel Eye

 「Twin Color LED Angel Eye」をミラーリングに固定するためには、両面接着テープ(住友3M製)を使います。

 両面接着シートの基材は、黒やグレー、白色のものが多いですが、このシートは透明で、かつ耐熱温度は150℃もあります。

(以下、編集中)

 面白いパーツをゲットしました。

Twin Color LED Angel Eye

 その名も、「Twin Color LED Angel Eye」。

Twin Color LED Angel Eye

 いきなり分解クンですが、0xF9C7

 SMD(Surface Mount Device; 表面実装部品)のチップLEDが、等間隔に、リング状に配置されています。

 その数、8°ピッチで45個。

Twin Color LED Angel Eye

 そのLEDのリングの上に、スリットを刻んだ透明なプラスチックカバーが被せられています。

 そう、皆さんお馴染みの「エンジェルアイ」ですね。

 少し前までは、CCFL(Cold Cathode Fluorescent Lamp; 冷陰極管)のエンジェルアイが中心でしたが、現在は、LEDのエンジェルアイになっています。

〔脱 輪〕

 いまや「キドニーグリル」や「ホフマイスターキンク(Cピラーのキックバック)」と並んで、BMWのデザイン上のアイデンティティーとなっている「エンジェルアイ」ですが、国内では「イカリング」とかいう、何とも情けない名称で呼ばれています。

 この「イカリング」とかいう“ダサい”名称、どこぞの「ファッション系チューニングショップ」の“代表”とやらが、
   「(この名称を)日本で初めて使ったのは、うちだっ!!」
とか自慢げに喋っているようですが、BMWさんにしてみれば、いい迷惑だと思います、情けない名称を付けられて。0xF9D1

#“ダサい”という日本語自体、ダサい(死語)ですが、これ以上うまい言葉が見つからないので、使わせてくダサい。0xF9AB

 海外では、「エンジェルアイ」や「コロナリング」と呼ばれていますので、工房でも、「エンジェルアイ」と呼ぶことにします。

 なお、初期の頃のLEDエンジェルアイは、実装されているチップLEDのピッチが荒く(1周で24個ぐらい)、遠目に見ると光が“ツブツブ”しているので、「イクラリング」と呼ばれていたようです。

#ここにも「イカリング」の悪影響が・・・。0xF9AC

Twin Color LED Angel Eye

 LEDを点灯させると、こんな感じになります。

 さすがに、これまでのエンジェルアイよりもLEDが“てんこ盛り”だけあって、直視できないほどの眩しさです。0xF9CF

 さらに、回路を切り替えると・・・、

Twin Color LED Angel Eye

 アンバーイエロー(オレンジ色)にも点灯します。

 ということはですね・・・、

Twin Color LED Angel Eye

 普段はスモールライト(またはデイライト)として点灯させておき、左折または右折時には、ウィンカーとして機能させることができる訳です。(もちろん、ハザードとしても)

 これはかなり目立ちそうです。0xF9CB

2012/11/10

 前回の続き、「Nicole Circuit Day」の模様です。

Nicole Circuit Day

 ALPINA軍団です。

 Nicoleさんのメンテナンスゾーンで見掛けた「ALPINA B3 GT3 Limited 99」も、かなりの台数来ています。

 「レーシン・ラン」に参加するようです。

Nicole Circuit Day

 ワイドトレッド化がなされ、保安基準に適合させるため、フェンダーの縁に“フィン”のようなものが付いています。

Nicole Circuit Day

 リアにも付いています。

 それにしても、軽そうなホイールです。

Nicole Circuit Day

 さて、そろそろピットビルの2Fに移動することにします。

 コース上を走行するための、「ドライバーズ・ミーティング」を受講するためです。

Nicole Circuit Day

 FISCOのスタッフの方から、コース上を走行するためのルール等について説明を受けます。

#内容的にはそれほど難しいことはなく、「B級ライセンス」の教本に載っているような、基本的な事項です。

Nicole Circuit Day

 いよいよコース上に出るため、ピットロードに整列します。ポジションは、135iに続き、2ndグリッドでした。

#ロケットスタートでは、車重の軽い135iに負けちゃうかな。0xF9C7

Nicole Circuit Day

 ペースカーが入ってきました。

Nicole Circuit Day

 「ALPINA B3 GT3 Limited 99」の、累計生産3号車目。

#「Limited 99」は、ゼッケンの番号から生産された順番が分かります。

 なんというゼイタク珈琲。0xF9CF

Nicole Circuit Day

 高まる緊張。0xF9C5

Nicole Circuit Day

 っと、その緊張を、ビバンダム君が和らげてくれました。0xF9C7

Nicole Circuit Day

 ということで、playstation3で練習した成果を元に・・・、

 第1コーナーを抜け、第2コーナーを立ち上がって、コカコーラ・コーナーへ向かうストレート。

Nicole Circuit Day

 シケイン状の、ダンロップ・コーナー。

 スピードコントロールとライン取りが、かなり難しいです。

Nicole Circuit Day

 第13コーナーからプリウス・コーナーへ。

 見掛け以上にバンクしていて、最終コーナーに向けて緩やかに上っています。

 ということで、ペースカーが入っているため、全開にはできなかったものの、“非・日常”を存分に楽しむことができました。

Nicole Circuit Day

 話は戻って、

 ペースカーだったこの「Limited 99」ですが、著名な自動車評論家であり、Nicoleさんの各種イベントでもお馴染みの、「こもだきよし」さんがドライブなさっていたのでした。

Nicole Circuit Day

 午後のランへの合間に、「ALPINA B6 GT3 Racing」のピットを覗いてみました。

Nicole Circuit Day

 ものすごい迫力です。

Nicole Circuit Day

 ALPINAがチューンする究極のエンジン。

Nicole Circuit Day

 ハンドルを握られているいるのは、現在のALPINAの礎を作られた、社長の「ブルカルト・ボーフェンジーペン」氏。

Nicole Circuit Day

 Snap-onのツールボックスまでも、ALPINAグリーンでした。0xF995

Nicole Circuit Day

 ピットビル2Fのクリスタルルームで食事をしていたところ、ピットロードに「ALPINA B3 GT3 Limited 99」が集まり始めています。

 これから、「ALPINA B6 GT3 Racing」とのデモランが始まるようです。

Nicole Circuit Day

 ものすごい光景です。

 世界限定99台のうち、何台が日本に輸入されているのか分かりませんが、これだけの数の「Limited 99」が一堂に会するのは、滅多に無いことでしょう。

Nicole Circuit Day

 ペースカーは、B6とB3のALPINA兄弟。

Nicole Circuit Day

Nicole Circuit Day

 本コース上に整列しての、記念撮影です。壮観です。

Nicole Circuit Day

Nicole Circuit Day

 会場で一緒になった、「ファイヤー・オレンジ」のM3 Coupe。

Nicole Circuit Day

 ということで、“Nicole”な“ALPINA”の一日が終わりました。

 楽しいことは、あっという間に終わってしまいますが、普段は絶対に味わうことのできない“非・日常”を、思う存分楽しむことができました。

 また、前回もそうでしたが、イベント全体のマネジメントがしっかりなされていて、「さすがはNicoleさん」と思わせるものでした。おそらく、事前に入念な検討がなされていたものだと思います。

 Nicoleのスタッフの皆さま、本当にお疲れさまでした。

〔関連情報〕
   ・11/9「NICOLE Circuit Day」レポート
   (2012年11月10日:BMWおたっきーず!Blog)

2012/11/09

Nicole Circuit Day

 今朝は、早起きして、「Nicole Circuit Day」に来ました。

前回も参加しましたが、今回は5年ぶりの開催となります。

Nicole Circuit Day

 ちょっと早く着き過ぎまして、ゲストの方は、まだ誰もいません。0xF9C7

#Nicoleのスタッフの皆さま、朝早くから(前夜から)お疲れさまでございます。

ALPINA B6 GT3 Racing

 まだ開場前だというのに、コース上が「パパンッ、パパンッ」と、なにやらさうざうしい感じ。
(第1コーナー手前のシフトダウン時のブリッピングの音)

ALPINA B6 GT3 Racing

 急いで「コカコーラ・コーナー」側に駆け寄ると、「ALPINA B6 GT3 Racing」が朝練、いや、シェイクダウン走行をしているではないですかっ!!

ALPINA B6 GT3 Racing

 それにしても、なんちゅ~速さじゃ!?

ALPINA B6 GT3 Racing

 あっちゅ~間に、コーナーの彼方に消えていきます。

 ということで、動画でどうぞ。0xF9F8

#今日は、プレス向けのお披露目の日でもあったようです。

Nicole Circuit Day

 前段が長くなりましたが、まずはメイン会場へ。

Nicole Circuit Day

 今日のFISCOは、Nicoleさんで一日丸ごと貸し切りです。0xF9CF

#こんな芸当ができるのも、Nicoleさんならではですね。並みのディーラーではできません。

Nicole Circuit Day

Nicole Circuit Day

 1991年発表、「BUGATTI EB110 GT」。

Nicole Circuit Day

 3.5L、V12、クワッドターボ(ターボチャージャー4基)。

 560PS/8,000rpm、62.3kgm/3,750rpmの怪物マシーン。

Nicole Circuit Day

Nicole Circuit Day

Nicole Circuit Day

 ALPINAの最新モデル、そろい踏み。

Nicole Circuit Day

 “世界一美しいクーペ”の最新モデル、「ALPINA B6 BiTurbo Coupe」(車両本体価格:18,640,000円~)。

Nicole Circuit Day

 室内も、美しい工芸品のよう。

Nicole Circuit Day

 世界一美しいオシリ。0xF9CF

Nicole Circuit Day

 パドックの中には、「BMW Performance」をはじめ、BMWの各種パーツが、本日限りの特別価格で販売されていました。

Nicole Circuit Day

Nicole Circuit Day

Nicole Circuit Day

 ALPINAのパーツも販売されていました。

Nicole Circuit Day

(つづく)

 前回の続きです。いよいよ、カッティングシートを貼り込みます。

M Performance Side Strips

 こちらが、カッティングシートを施工する七つ道具です。

 「M Performance Side Strips」の取り付けマニュアルには、「ボディーが乾いた状態で施工してください」と書かれていますが、「BMW Performance Strips」の時と同様、“水貼り”します。

M Performance Side Strips

 まずは、いつも以上に入念に洗車します。

 洗浄剤は、市販品によくある、“気休め”の(泡ばっかり出る)洗浄剤は使いません。業務用の、“ボディーの汚れを落とすこと”に重きを置いた洗浄剤を使います。

M Performance Side Strips

 ボディー表面に付いたピッチやタールは、デュポン社製の「プレップゾル」を使って、完璧に落とし切ります。

M Performance Side Strips

 はじめに、リアのパートです。

 ホイールアーチのプレスラインに合わせて、エッジから2~3mm程度のところに来るように、慎重に位置決めします。
(“水貼り”なので、何度でもやり直しが利きます)

M Performance Side Strips

 位置が決まったところで、スキージ(ゴム製のヘラ)でしごいて、中に残った水分を完全に抜きます。

M Performance Side Strips

 つづいて、フロントのパートです。

 フロントには、位置決めをするための「ガイド」が付いています。このガイドに従って、「M Performance Carbon Front Splitter」のエッジから、サイド側で6.2mm、フロント側で5.8mmのところに位置決めしました。

M Performance Side Strips

 スキージでしごいて、固定します。

M Performance Side Strips

 ということで、完成です。

 本来はサイドステップのところもありますが、全面を貼ると、派手になり過ぎるので、フロントとリアだけにしました。

 あくまで、「Moderate Tuning」ということで。

M Performance Side Strips

 こうやって見ると、Mのトリコロールが、ワールドカップの時のフェイスペインティングのようです。

M Performance Side Strips

 なかなかイイ感じです。0xF9C6

NICOLE Circuit Day

 これで、来週(11/9(金))開催される「NICOLE Circuit Day」への準備も、バッチリです。

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