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2017年9月 Archive

 前回の続きです。

 以前の「Z800DR」+「DRY-WiFiV5d」の時と同様、ドライブレコーダー本体に、セキュリティ性(視認性)を高めるための「超高輝度赤色LED」を埋め込むことにします。

Security LED Conrtol Circuit for Drive Recorder

 ブレッドボード上に仮組みした、評価用の回路です。

 以前に設計した制御回路をベースに、さらに改良(後述)を施しています。

OptoSupply OS5RAA3131A and S5RKE56C1A

 画像左側は、製作当初に使っていた、OptoSupply社の「OS5RAA3131A」です。φ3mmの「砲弾型」の超高輝度赤色LEDで、輝度は14,400~20,000mcdもありますが、指向角が30°と狭く、中心位置から少しでもズレると大きく輝度が落ちる、“狭角タイプ”のLEDでした。

 画像右側は、製作途中で切り換えた、同じくOptoSupply社の「OS5RKE56C1A」です。φ4.8mmの「帽子型」の超高輝度赤色LEDで、輝度は12,000mcdと、「OS5RAA3131A」には及ばないものの、指向角が120°と非常に広く、ほぼどの角度から見てもLEDが点滅していることがはっきり分かる、“広角タイプ”のLEDです。

 当初は「OS5RAA3131A」で作っていましたが、試作検証の結果、視認性を高めるため、途中から「OS5RAA3131A」に切り換えることにしました。

 ただし、ここで、一部、“十分でない状況”が発生していました。

 前者の「OS5RAA3131A」は、順電流(If)が、一般的なLEDの値である20mAで、後者の「OS5RAA3131A」は、Ifが60mAでした。後者のLEDの性能を十分に発揮させるためには、Ifを60mAとしてドライブする必要があります。

 しかし、当時は、すでに制御回路のプリント基板を作ってしまっていたため、回路変更ができず、致し方なく、Ifが60mAのLEDを、20mAでドライブすることにしました。(20mAでも、1つのパッケージに3つの発光素子が封入されているため、けっこうな明るさでしたが)

 とはいえ、やはり、「270km/h出るクルマは、270km/hで走ってみることに意味がある」ため(もちろん、サーキットなどで)、この機会に、制御回路を見直すことにしました。