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Audi純正bremboキャリパーの塗装(2) - 施工編

 前回の続きです。

Red Caliper Paint, Audi R8 V10 5.2 FSI quattro

 千葉県は千葉市、「Active」さんに来ています。

 これまで、キャリパーやローターハブ(およびベンチレーションフィン)は、DIYで塗装してきました。よって、“今回も”と思ったのですが、とある事情(後述)により、専門の業者さんにお任せすることにしました。

Red Caliper Paint, Audi R8 V10 5.2 FSI quattro

 Activeさんは、ヨーロッパ最大の塗料メーカー、オランダの「Akzo Nobel」(アクゾ・ノーベル)社のプレミアム塗料ブランド、「Sikkens」(シッケンズ)を使っています。

 多くの業者では、顔料を有機溶剤で希釈する「溶剤塗料」を使っていますが、Sikkensは、ヨーロッパの厳しい環境基準をクリアする「水性塗料」となっていて、VOC(揮発性有機化合物)が大幅に削減されています。

#Akzo Nobel社(Sikkens)は、マクラーレンF1チームのオフィシャルスポンサーで、2017年モデル(MCL32)を彩っていた“タロッコオレンジ”は、同社との共同開発によるものだそうです。

Red Caliper Paint, Audi R8 V10 5.2 FSI quattro

 こちらは、Activeさん特注の大型塗装ブース。

 塗装作業中のミストを強力に吸引し、無塵状態を作り出します。さらに、揮発性有害物質を大気に開放しない、「プッシュプル式」(圧送式)のものだとか。

Red Caliper Paint, Audi R8 V10 5.2 FSI quattro

 さっそく、一番奥のピットに入庫。

Red Caliper Paint, Audi R8 V10 5.2 FSI quattro

 フロント(施工前)。

Red Caliper Paint, Audi R8 V10 5.2 FSI quattro

 リヤ(施工前)。

Red Caliper Paint, Audi R8 V10 5.2 FSI quattro

 フロントキャリパーは、8pot。

Red Caliper Paint, Audi R8 V10 5.2 FSI quattro

 リヤキャリパーは、6pot。加えて、パーキングブレーキ用のサブキャリパーもあります。

 いずれも、brembo社製です。(キャリパー上面に、「brembo」の刻印があります)

 ところで、Audi R8のブレーキローターは、ご覧のとおり、前後とも「ひまわり型」の形状をしています。

 これまで、DIYで塗装してきた際には、ドーナツ状のマスキングシートを作り、少しずつ角度を変えながら(ブレーキローターを回転させながら)塗り分けていました。

 しかし、ひまわり型のブレーキローターでは、この技が使えません。(カッティングプロッタを使えば、作れないこともなさそうですが)

 また、ブレーキ周りは、重要保安部品ということもあり、おいそれと“素人”が手を出すのは危険かと思い、専門の業者さんにお任せすることにしました。

#って、「いままで塗ってたのは何だったのか?」とツッコミが来そうですが、けっきょくのところ、“時間と苦労をお金で解決!”することにしちゃいました。0xF9CD

Red Caliper Paint, Audi R8 V10 5.2 FSI quattro

 まずは、下地を整えます。

 もともとあった「/ /R8」のロゴを削り落とし、面を出します。その後、塗料が乗りやすいよう、足付けをします。

Red Caliper Paint, Audi R8 V10 5.2 FSI quattro

 上色の「brembo red」を塗る前に、あずき色の下色を塗ります。

 「brembo red」の赤は、隠蔽性が低く、黒の上にいきなり塗ると、本来の色を出すまでに何層も重ね塗りしなければなりません。結果として、「厚塗り」となってしまうことから、これを避けるための工夫です。

#どのような色を下色とするかは、長年の経験と勘に基づくとのこと。

Red Caliper Paint, Audi R8 V10 5.2 FSI quattro

 上色を塗ったところ。

 恐ろしいほど、鏡面が出ています。ピカピカです。0xF9CF

Red Caliper Paint, Audi R8 V10 5.2 FSI quattro

 上色が乾いたところで、前回作製しておいたカッティングシートを貼り付けます。

 フロントキャリパー。

Red Caliper Paint, Audi R8 V10 5.2 FSI quattro

 リヤキャリパー。

 位置決めが楽にできるよう、前後ともガイドライン(のデザイン)を入れておきましたが、「とても貼りやすかった」とのこと。

Red Caliper Paint, Audi R8 V10 5.2 FSI quattro

 仕上げにクリアを吹いて、完成です。

Red Caliper Paint, Audi R8 V10 5.2 FSI quattro

 ツルピカです。0xF9CB

 クリアが、カッティングシートをコートする形になっているため、熱が加わっても剥がれることはありません。

Red Caliper Paint, Audi R8 V10 5.2 FSI quattro

 ピストン周辺や、キャリパーとブラケットとのボルト固定部など、ていねいにマスキングされ、塗り分けられています。

Red Caliper Paint, Audi R8 V10 5.2 FSI quattro

 いや~、美しい。0xF9CF

Red Caliper Paint, Audi R8 V10 5.2 FSI quattro

 ブレーキローターや、サブキャリパーも、同様に塗装します。

 ベンチレーションフィンの部分は、ひまわり型の形状に合わせ、精確にマスキングされています。

 また、ホイールとブレーキローターが密着するハブの部分も、きちんとマスキングされています。

#“素人”がやろうとすると、相当な時間が掛かると思われ・・・。

Red Caliper Paint, Audi R8 V10 5.2 FSI quattro

 下色を吹いて、

Red Caliper Paint, Audi R8 V10 5.2 FSI quattro

 上色を吹いて、クリアを吹いて、完成。

Red Caliper Paint, Audi R8 V10 5.2 FSI quattro

 見えないところも、抜かりなく。0xF9C5

Red Caliper Paint, Audi R8 V10 5.2 FSI quattro

 ゴムブッシュの部分や、スプリングなどの可動部分も、しっかり塗り分けられています。

 この後、ゆっくり熱を入れて、塗装を完全に硬化させます。

Red Caliper Paint, Audi R8 V10 5.2 FSI quattro

 フロント。

Red Caliper Paint, Audi R8 V10 5.2 FSI quattro

 リヤ。

 素晴らしいっ!!0xF9CB

Red Caliper Paint, Audi R8 V10 5.2 FSI quattro

 と、いうことで、数日後に再会です。

Red Caliper Paint, Audi R8 V10 5.2 FSI quattro

 な、な、なんということでしょう!0xF8F2

Red Caliper Paint, Audi R8 V10 5.2 FSI quattro

 フロント(施工後)。

Red Caliper Paint, Audi R8 V10 5.2 FSI quattro

 リヤ(施工後)。

 いや~、タイヘンなことになってしまいました。0xF9CF

 古来より、“腰巻き”の赤は、ちらっと見えるところがイイのですが、これではエロさ全開です。

#って、前車のPorsche 911同様、RI-Dに換えた時点で分かっていたことですが。0xF9C7

 ブレーキキャリパーやローターハブは、Audi純正ホイール(10スポークYデザイン)では開口部が少なく、目立たない存在となってしまいますが、“スカスカ”のRI-Dにしたことで、ホイール内部まで光が入り、メチャメチャ目立つようになりました。

 いや~、素晴らしいっ!!0xF9CB

 期待していたとおりのモディファイとなりました。Activeさん、ありがとうございました。

 これで、制動力が、2割増しになった(ような気がします)。

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