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Drive Recorder 4 Archive

 前回の続きです。

 ドライブレコーダーの改造ができたところで、つづいて電源制御回路の設計に入ります。

DataSystem SWC295Ⅱ, Audi R8
(画像は、DataSystemさんから拝借)

 DataSystemのドライブレコーダー「DVR3000」には、そのオプションパーツとして、「センサースイッチコントローラー」(SWC295Ⅱ)なるものが出ています。(定価:13,824円)

 この製品は、車内に設置した「ドップラーセンサ」により、駐車中に物体(不審者などの人体)の接近を検出した場合、一定時間、ドライブレコーダーに電源を供給し、ドライブレコーダーを「防犯カメラ」として機能させる、というものです。

 価格もそれほど高くないですし、そのまま購入しても良かったのですが、せっかく「セキュリティLED制御ユニット」を作製したので、ドップラーセンサを用いた電源制御回路も、自作してみることにしました。

 SWC295Ⅱは、ドップラーセンサを最大4つ接続することができますが、狭小の2シーターですから、それほど多くのセンサは必要ないですし、いつものとおり、PICを使って、もう少しコンパクトなユニットに仕立てることを目指します。

AkizukiDenshi NJR4265-J1 Doppler Sensor Kit

 こちらが、いつもお世話になっている秋月電子通商の、「NJR4265使用 24GHz帯ドップラーセンサキット」(価格:3,800円)です。

 前回の続きです。

 セキュリティLED制御ユニットが完成したところで、つづいてドライブレコーダーの改造に入ります。

Drive Recorder DataSystem DVR3000 for Audi R8

 DataSystemのドライブレコーダー、「DVR3000」です。(定価:21,384円、購入価格:14,781円)

 DataSystemといえば、古くはTOYOTAのエアサス(TEMS)コントローラーや、ナビのTVキャンセラーなどで有名で、ご存知の方も多いかと思います。

 意外にも、ドライブレコーダーについては、このDVR3000が、同社初の製品となります。(2017年9月20日発売)

 これも、昨今の“煽り運転による死亡事故の発生”などにより、「走行中のエビデンスを残したい」という市場ニーズの高まりからでしょうか。

#まぁ、職人の場合は、すでに10年近く前から装着していましたが。(しかも、同じエビデンスでも、公安による不正取締り対策として、前後に)0xF9F8

Drive Recorder DataSystem DVR3000 for Audi R8

 さすがDataSystemだけあって、なかなか高級感のあるパッケージングになっています。

 前回の続きです。

 ガーバーデータ(設計情報)を送ったプリント基板が届きましたので、さっそく作製に入ります。

Security LED Conrtol Circuit for Drive Recorder

 部品を実装したところです。

 想定どおり、シンメトリックに、部品が整然と配置できました。

#圧電サウンダも、ブレッドボード上ではPWM制御による共振(高周波の“鳴き”)が気になりましたが、基板に固定したことで、共振が止まりました。

Security LED Conrtol Circuit for Drive Recorder

 つづいて、プラスチックケースの側面を正確に切削するため、いつもの「テプラ技」を使います。

 コネクタの形状に合わせて、切削する位置を作図します。テプラ(PRO SR3900P)の解像度は360dpi、最小線幅は0.1mmのため、かなりの精度が出せます。

 前回の続きです。

Security LED Conrtol Circuit for Drive Recorder

 さらに改良を続けます。

 前回の回路では、デジタルトランジスタとLEDとの間が、2本の信号線で繋がれていました。よって、フロント(またはリヤ)カメラ用の左右2つのLEDを点滅させるためには、4芯のケーブルが必要となります。

 小電流用の4芯のケーブルも、ないことはありませんが、車内を引き回すケーブルは、できるだけ細径のものにしたいため、3芯のケーブルを使用することにします。
(前バージョンでは、3芯のケーブルを使っていました)

 そこで、回路を見直し、2つのLEDの「カソード」側の信号線を共通にすることにより、3芯のケーブルが適用できるようにしてみました。

 具体的には、前述の回路では、LEDの点灯制御(入口側)に、「NPN型」(吸い込み型)のデジタルトランジスタを使っていましたが、これを「PNP型」(吐き出し型)のものに換えました。
(これにより、点灯制御は、正論理から負論理に変わる(PICの出力が「L」でLEDが「ON」)ため、プログラムも見直しています)

Security LED Conrtol Circuit for Drive Recorder

 改良したセキュリティLED制御回路です。

 前回の続きです。

 以前の「Z800DR」+「DRY-WiFiV5d」の時と同様、ドライブレコーダー本体に、セキュリティ性(視認性)を高めるための「超高輝度赤色LED」を埋め込むことにします。

Security LED Conrtol Circuit for Drive Recorder

 ブレッドボード上に仮組みした、評価用の回路です。

 以前に設計した制御回路をベースに、さらに改良(後述)を施しています。

OptoSupply OS5RAA3131A and S5RKE56C1A

 画像左側は、製作当初に使っていた、OptoSupply社の「OS5RAA3131A」です。φ3mmの「砲弾型」の超高輝度赤色LEDで、輝度は14,400~20,000mcdもありますが、指向角が30°と狭く、中心位置から少しでもズレると大きく輝度が落ちる、“狭角タイプ”のLEDでした。

 画像右側は、製作途中で切り換えた、同じくOptoSupply社の「OS5RKE56C1A」です。φ4.8mmの「帽子型」の超高輝度赤色LEDで、輝度は12,000mcdと、「OS5RAA3131A」には及ばないものの、指向角が120°と非常に広く、ほぼどの角度から見てもLEDが点滅していることがはっきり分かる、“広角タイプ”のLEDです。

 当初は「OS5RAA3131A」で作っていましたが、試作検証の結果、視認性を高めるため、途中から「OS5RAA3131A」に切り換えることにしました。

 ただし、ここで、一部、“十分でない状況”が発生していました。

 前者の「OS5RAA3131A」は、順電流(If)が、一般的なLEDの値である20mAで、後者の「OS5RAA3131A」は、Ifが60mAでした。後者のLEDの性能を十分に発揮させるためには、Ifを60mAとしてドライブする必要があります。

 しかし、当時は、すでに制御回路のプリント基板を作ってしまっていたため、回路変更ができず、致し方なく、Ifが60mAのLEDを、20mAでドライブすることにしました。(20mAでも、1つのパッケージに3つの発光素子が封入されているため、けっこうな明るさでしたが)

 とはいえ、やはり、「270km/h出るクルマは、270km/hで走ってみることに意味がある」ため(もちろん、サーキットなどで)、この機会に、制御回路を見直すことにしました。