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Electronics (Car) Archive

 前回、いきなりエアコン&オーディオ周りが分解されていたので、少し補足します。

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(撮影場所は、なぜかTOYOTAさんの某ディーラー駐車場)

 まず、「クリップリムーバー」を使って、ウッドパネルを取り外します↑。

 ウッドパネルは、写真の5ヵ所の青色○の嵌合ではまっています。助手席側の側面から、クリップリムーバーを隙間に差し込み、少しずつ、徐々に徐々にウッドパネルを浮かしていきます。

 この嵌合が、やたらと硬いです。かなりの力を掛けないと外れません。ただし、失敗しようものなら、数万円の大損害となってしまうため、ここは、慎重かつ大胆に、気合いで乗り切ります。

(ウッドパネル裏には、「ハザード&ドアアンロック」のハーネスが接続されていますので、引っ張りすぎないように注意)

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 つづいて、エアコン&オーディオ周りをどんどん取り外します↑。

 エアコン&オーディオのパネルは、写真上方の、2ヵ所の青色○のタッピングビスと、写真下方の4ヵ所の水色○の嵌合ではまっています。

 (1) 写真上方の、2ヵ所の青色○のタッピングビスを外す。パネル上方が、フリーになる。
    (エアコン関連のハーネスを外しておく)

 (2) 写真下方の、4ヵ所の水色○の嵌合の位置を意識しながら、上方から少しずつパネルを外す。
    (手前に引いていくような感じ)

 (3) 写真中程の、4ヵ所の緑色○のタッピングビスを外す。オーディオユニット(CCC/M-ASK)がフリーになる。

 (4) オーディオユニットを、少しずつ引き出していく。
    (引き出す途中で、オーディオ関連のハーネスを外しておく)

 これで、オーディオユニットを摘出することができますが、Sound Shakit用のハーネスの付け替え加工をするためには、さらに作業が必要となります。

 (5) 写真の、6ヵ所の黄色○のタッピングビスを外す。エアコン&オーディオを支えていたフレームがフリーになる。

 (6) エアコン&オーディオ関連のハーネスに気を付けながら、フレームを引き出していく。

 これで、エアコン&オーディオ周りが、がらんどうになります。

 前回の続きです。

 とりあえず、本日、「PA504-R2」の取り付けを完了し、正常に音が出ることを確認しました。0xF9F8

 インプレは後ほどすることとして、まずは「Sound Shakit」(以下、SS)を、純正オーディオのスピーカーラインに割り込ませる方法について説明します。

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 スピーカーラインは、「CCC/M-ASK」(N38a)ユニットに接続されている「X13812コネクタ」から取り出すことができます↑。

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(クリックで拡大)

 スピーカーラインの配線図です↑。

 スピーカーラインを、X13812コネクタのすぐ後ろで切断し、アンプからの信号を、SSの「From AMP」へ接続し、スピーカーへ向かう信号を、SSの「To Speaker」へ接続します。

 SSの「CONTROL」信号(青線)は、CCC/M-ASKの「RAD_ON」信号(白-紫線)に接続します。
(この「RAD_ON」信号は、HiFiアンプ(N40a)ユニットのパワーオン信号です)

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 X13812コネクタのピン配列図です↑。

 X13812コネクタは、X13813コネクタやX13814コネクタなどと一体の集合コネクタとなっているため、マイクロドライバーなどを使って嵌合を外し、分解してから作業します。
(このX13812コネクタには、CANバス信号の光ファイバコネクタも接続されているため、取り扱いは特に慎重に行います)

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 X13812コネクタのピン配列表です↑。

 1~8番ピン, 13番ピンは、0.35sqの細線、15番ピンは、4.0sqの太線になっています。

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 とりあえず、動作確認のため、助手席側に仮設置↑。キャリブレーション後、ダッシュボード裏に設置する予定です。

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 コントローラーは、運転席側に位置に仮設置↑。後付け感バリバリですが、そのうち適当なところに設置します。

 前回の続きです。
(Web限定販売モデル、「PA504-R2」を発売直後に購入したものの、忙しさにかまけて、すでに2ヶ月近く経ってしまいました)0xF9C7

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 「Sound Shakit」(以下、SS)は、純正オーディオ(または後付けオーディオ)のスピーカーラインに、SS付属のハーネスを割り込ませるようになっています。

 この際、純正のスピーカーラインを「ギボシ加工」する必要がありますが、一部車種では、「車種別配線キット」なるもの設定されており、スピーカーラインを加工せずとも、カブラーオンでSSのハーネスを接続することができるようになっています。

 前車JZS161では、車種別配線キットがあったため、これを利用しましたが、E60では、残念ながら車種別配線キットはありません。

 よって、純正のスピーカーラインを、加工する必要があります。ただし、教科書どおり加工していたのでは面白くないので、今回も、少しばかり工夫してみることにします。

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 SSのハーネスを通線したところです↑。
(サンデーDIYのため、ご覧のとおりのバラバラ状態で、すでに2週間以上も経ってしまいました)0xF9C7

 今回も、“割と”難易度は高いです。

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 加工したX13812コネクタです↑。

 X13812コネクタは、「CCC/M-ASK」(N38a)ユニットから外した状態では、X13813コネクタやX13814コネクタなどと一体の集合コネクタとなっているため、マイクロドライバーなどを使って嵌合を外し、分解します。

 教科書では、オーディオラインを切断して、途中にギボシ端子を取り付け、SSのハーネスを取り付けるようになっていますが、このSSのハーネスの長さが割と長く、SS本体への行きと帰りで、約2mもあります。

 いちおう、SS本体への入力側は、シールドケーブルが使われていますが、オーディオラインのケーブル長は、できるだけ短い方が、良いに超したことはありません。
(ただでさえ、ノイズ源の間を通線しなければならないので)

 そこで、ケーブル長を必要最小限とし、かつギボシ接続による接触抵抗を無くすため、X13812コネクタにSSのハーネスを直接接続する方法を採りました。

 まず、X13812コネクタの8本の配線を切断します。この際、8本の配線をすべて同じ位置で切断していたのでは賢くないため、+の配線の切断位置と、-の配線の切断位置とを、微妙にずらして切断します。(約10mmほど)

 つづいて、通線したSSのハーネスを、「CCC/M-ASK」に接続するための必要最低限の長さで切断し、先ほどのX13812コネクタの配線と、1本1本、ハンダ付けします。
(ハンダは、オーディオ用の「銅入りハンダ」を使っています)

 さらに、配線の接合部は、「熱収縮チューブ」を二重に被せ、確実に絶縁しています。写真では分かりづらいかも知れませんが、もとの配線以上の被覆厚を確保しています。
(配線長が取れないため、ライターで熱する前に、ハンダの熱で収縮してしまわないよう、細心の注意が必要となります)

 SS本体への行きと帰りで、計16本の配線に、この処理を施すことになります。ゆっくりじっくり、妥協なく作業すると、ゆうに半日近く掛かると思います。

 おそらく、そこらのチャラいショップでは、ここまでの丁寧な作業はしてくれないと思います。なぜなら、タイムコストが掛かり過ぎるからです。

 このオーディオラインの短縮処理により、ケーブル長は、往復で約1.2mと、標準の半分近くまで抑えることができました。また、コネクタの直付け処理により、ギボシ接続による接触抵抗を、削減することができました。

 このような処理は、まだまだ序の口だと思いますが、いい音を追い求めるには、なかなかに時間と苦労が必要です。

 前回の続きです。

 とりあえず、分解しときます。
(またも、不稼働率が・・・)0xF9C7

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 センターコンソール、ばらばらの図↑。

 あっさり書いてますが、“割と”難易度は高いです。
(というか、何でこんなに嵌合が硬いんだ、ドイツ車は?)0xF9C8

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 摘出された、「CCC/M-ASK」(N38a)ユニット↑。
(Car Communication Computer/Audio System Controller)

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 ということで、X13812(16ピン黒コネクタ)、X13814(12ピン白コネクタ)をチェック↑。

 むむむ、むむむむっ。

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(クリックで拡大)

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 WDSに依れば、X13814の12番ピンに、DFAHL(茶-赤)(左リアABSセンサー信号)が繋がっているはずなのに、なぜか配線が来ていない。
(ということは、リヤのX1312か・・・)

 とりあえず、サウンドシャキット用の信号はすべて分かったので、良しとしよう。

 「サウンドシャキット」を取り付けようと思い、WDS(電子配線図集)を見ていたところ、思わぬ大発見が。0xF9CF

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 なんと、「オーディオシステムコントローラー」と「ナビゲーションシステム」に、車速パルス信号が入力されているではないですかっ!

 分かるヒトには分かる、分からないヒトにはまったく分からないと思いますが、わたくしは、車速パルス信号は、CANバス信号の中にシリアル多重されて送られているものだと思っていました。
(=CANバス信号を紐解かない限り、テレビキャンセルができない)

 そうではなく、車速パルス信号が、直接入力されていることが分かりました。

#ちなみに、WDSには、「車速パルス信号」とは、直接的には書かれていません。

 ということはですよ、この信号をちょちょっといじってやれば、走行中にテレビが観れたり、ナビが操作できたりしてしまう訳です。

 ということはですよ^2、「テ○ビジャンパー」や「テ○ビキャンセラー」という名で、6~7万円もの価格で売られている製品たちは、一体、何なんでしょうか?
(たいそうなロジックICを積んでいるように見えますが)

#まぁ、そういうボッタクリなビジネスモデルなんでしょうけど。0xF9D1

 考えてみれば、ナビ関係は日本製(アルパイン製)なので、前車の日本車と同じ制御方法を採っていたとしても、当たり前と言えば当たり前ですが。

 ということで、サウンドシャキットは後回しにして、先にこちらを「実験クン」してみたいと思います。乞うご期待!0xF9F8

 実は以前、こんな書き込みをしておきながら、手付かずで放ったらかしにしてました。
(もっと早く調べておけば良かった)0xF9C7

〔参考情報〕

 ちなみに、E90の場合も、まったく同じコネクタ形状(ピン配置)でした。

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 ということはですよ^3。0xF9F8