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HID Fog Lamp 2 Archive
2009/04/04

 前回の続きです。

HID Fog Lamp

 加工前と加工後との比較です。

HID Fog Lamp

 元の状態です。

HID Fog Lamp

 現在の状態です。

 HIDバラストの出力切換スイッチと、フロントフォグランプのスイッチとが、新設されました。

2009/03/29

 またも、だいぶ間が空いてしまいましたが、前回の続きです。

HID Fog Lamp

 HIDバラストの出力を変更する、「切換スイッチ」です。LEDの透過照明になっています。

 この切換スイッチをコンソール周辺にそのまま付けると、「いかにも後から付けました」という“後付け感”バリバリなので、頭と手を使って、少し工夫してみることにします。

HID Fog Lamp

 M3 Coupeのオリジナルの状態では、純正のスイッチユニット(正式名称:「ライトコントロールエレメント」)の青○の位置は、スイッチカバーで塞がれています。
(M3 Coupeでは、メーター等のイルミネーションの照度調節は、iDriveから電子的に行うため、3 Series用にはあったボリュームが、省略されています)

 このスイッチカバーの部分に、切換スイッチを埋め込むことにします。

HID Fog Lamp

 切換スイッチの中身です。3つの状態があり、45W出力の時、赤く点灯、25W出力の時、黄色く点灯します。
(中立状態(35W出力)の時は、LEDは消灯)

 切換スイッチから延びているケーブルは、太くて扱いにくいため、単芯のコードに付け替えておきます。
(いつも使っているコードは、自動車用の、耐熱性のあるものを使っています)

HID Fog Lamp

 純正スイッチユニットのスイッチカバーをフライス盤に固定し、エンドミルで切削します。

 手作業(ヤスリ等による手加工)では、完璧な直線を出したり、四隅に均等にアールを出したりするのは困難です。このフライスマシンは、非常に重宝します。

HID Fog Lamp

 加工の終わったスイッチカバーです(画像左側)。

 純正スイッチユニットも、切換スイッチの中身の基板が載るよう、フレームを切削加工してから、基板を固定します(画像右側)。

HID Fog Lamp

 スイッチカバーを取り付けた状態です。

 M4のエンドミルを使ったので、四隅にはR2が付いています。

HID Fog Lamp

 シーソー部分を取り付け、純正スイッチユニットを、元に戻した状態です。

 シーソー部分とスイッチカバーとの間隔は、0.3mm程度です。

 いや~、我ながら、コワいくらい上手くできました。まるで、最初から組み込まれていたかのような、カンペキな完成度です。(と、自画自賛)0xF9F8

2008/11/08

 前回の続きです。

HID Fog Lamp

 約2週間掛かって、はるばるドイツ本国から、部品が届きました。

 コンタクトピンだけかと思っていたのですが、補修部品として、コードに圧着された状態で来ました。

 ということで、さっそく改造に取り掛かります。

HID Fog Lamp

 運転席右下の、「足下モジュール」(A4011)です。

 右ハンドル車なので、コネクタの位置関係は、WDSの図(左ハンドル車)とは、天地逆さまになっています。

HID Fog Lamp

 コネクタX10164の7番ピンに、新たにコンタクトピンを挿入します。

HID Fog Lamp

 同じく、コネクタX14259の15番ピンに、新たにコンタクトピンを挿入します。

 コネクタX10164の7番ピンと、コネクタX14259の15番ピンとを、結線します。これで、フロントフォグランプスイッチを押すと、信号「S55V」がアクティブになるはずです。

HID Fog Lamp

 とりあえず、テスターを当てて、信号「S55V」の状態をチェックします。

 フロントフォグランプスイッチを押すと・・・、

 回路図の通り、信号「S55V」が、アクティブ(+5V)になりました。素晴らしいっ!!0xF9CF

 いや~、ここまで予想通りにいくとは思いませんでした。

 自分で言うのも何ですが、世界広しと言えど、ここまでマニアックな電装系チューンをしているM3オーナーは、かなり少ないのではないでしょうか。
(っていうか、いない?)0xF9C7

2008/10/25

 前回の続きです。

HID Fog Lamp

 5 Series用(E60系)の、「HIDフォグランプユニット」です。BMW純正部品のため、なんとかM3 Coupeに流用できないかと考えていた訳ですが、

HID Fog Lamp

 その形状から、おそらく、このユニットが組み込まれているものと思われます。Hella製の、「Micro DE Xenon Driving Lamp Kit」です。

HID Fog Lamp

 ただ、「Micro」という名前だけあって、レンズの開口部が50mmほどしかありません。苦労して取り付ける割には、ちょっと小さいような気がします。しかも、プロジェクタータイプではなく、旧来のリフレクタータイプとなっています。

 せっかく取り付けるHIDなので、プロジェクタータイプのユニットを選定することにします。

 レンズ開口部は、大きければ大きいほど収束効率が高まるため、同じ光源を使っていても明るくなります。

HID Fog Lamp

 ということで、レンズ口径がφ120mmの、「120mm Single DE Halogen Low Beam Module」です。おそらく、Hella製のプロジェクタータイプとしては、最大級のユニットかと。
(画像は、ロービーム用で、その他、ハイビーム用とフォグランプ用とがあります)

HID Fog Lamp

 さすがに超弩級のユニット、デカ過ぎです。

 「過ぎたるは及ばざるがごとし」、奥行きが208mm以上も必要となるため、M3 Coupeのフロント部分には、とても取り付けられません。
(電源電圧が24V版もあるので、おそらく、これはトラック用?)

HID Fog Lamp

 ということで、中庸なサイズ、レンズ口径がφ90mmのユニットです。

 画像左側が、ロービーム用の「90mm Single DE Xenon Low Beam Module」、右側が、ハイビーム用の「90mm Single Xenon High Beam Module with Position Lamp」です。

 ハイビーム用のユニットは、ポジションランプが付いていますが、プロジェクタータイプではありません。

HID Fog Lamp

 φ120mmのユニットよりは一回り小さくなりますが、奥行きが162mmとなるので、なんとかフロント部分に押し込めそうです。

HID Fog Lamp

 「90mm Single DE Bi-Xenon High/Low Beam Module」

HID Fog Lamp

HID Fog Lamp

HID Fog Lamp

2008/10/23

 前回の続きです。

HID Fog Lamp

 A4011の「足下モジュール」です。

 部品番号を確認したところ、M3と335i(アダプティブヘッドランプ付き)とでは、同じ部品が使われてることが分かりました。
(少なくとも、M3の専用設計ではない、ということ)

      部品番号: 61 35 9 166 709
      部品名: FOOTWELL MODULE 2

 よって、コネクタX14259の15番ピン、「S55V」をアクティブにすれば、フロントフォグランプ用の電源が供給されそうです。
(ただし、あくまで、車種別にライト制御のファームを変えていなければ、の話ですが)

#これだけ予想を外されているので、もしかすると、その可能性も、無きにしもあらずんば虎児を得ず、です。0xF9C5

 ということで、「S55V」を、無理矢理アクティブにすることにします。具体的には、コネクタX10164の7番ピンとコネクタX14259の15番ピンとの間を、新たに結線します。
(リヤフォグランプは、日本国内では基本的に使わないので、コネクタX10164の7番ピンと9番ピンとを、入れ替えてしまうという大技もありますが)

#よく高速道路などで、リヤフォグを煌々と点けて走っているオバチャン外車がいますが、あれは止めて欲しいです。後ろから追突してやりたくなります。0xF9D1

 これにより、コネクタX14261の37番ピンと、コネクタX14260の3番ピンとから、電源電圧が出てくれれば、バッチリです。

HID Fog Lamp

 コネクタX14259の15番ピンは、0.35mmなので、それに合わせたコンタクトピン(図中1番)を使います。

      部品番号: 61 13 0 005 197
      部品名: BUSHING CONTACT 0.2-0.5mm

 同様に、コネクタX14261の37番ピンと、コネクタX14260の3番ピンとは、1.5mmなので、それに合わせたコンタクトピン(図中7番)を使います。

      部品番号: 61 13 0 007 257
      部品名: BUSHING CONTACT 1.5mm

 コンタクトピンは、秋葉原に行けば、1個10円ぐらいで買えるのですが、どこのメーカーのものであるか分からないため、BMWの純正部品で揃えることにします。

 ニコニコNicleさんに確認したところ、日本国内には在庫が無いとのことで、ドイツ本国から取り寄せることにします。