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Underbody Archive
2006/08/28

 今年のオートサロンで参考出品され、この工房でもその動向を追っていた(?)、日本BBSさんの新開発鍛造ホイール「LM-R」ですが、いよいよ発売が決定したようです。

 正式名称は、「LM-R」ではなく、「LM-Racing」となっています。

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 当初適合車種は、BMW(E60/E90/E46M3)、およびLEXUS GS。価格は、フロント用19×8.5が148,050円、リヤ用19×9.5が154,350円。重量は、現時点では公開されていません。

 やはり、スポークの付け根を「肉抜き」する関係上、若干高めの価格設定になっていますね。

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 装着イメージは、こんな感じになります。う~ん、その名のとおり、レイシーですねぇ。ただ、E60と合わせるには、ちょっとヤンチャ過ぎるかも知れません。
(Porscheとかには似合うかと)

#ドレスアップも、度が過ぎると、単なるヤ○キー車両と同じになってしまいます。何事も、ほどほどが一番ということで。0xF9D1

 現在、予約受け付け中のようです。日本BBSの大○常務は、発売時期は「今秋」と仰っていましたが、どれぐらいの「秋」なのでしょうか。楽しみです。0xF9F7

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 ちなみに、こちらは、SOARISTO号に装着した、「RE ~なんちゃってMテク仕様~」です。0xF9C7
(詳しくは、こちら

〔参考情報〕
   ・LM-Racing今秋発売!
   (2006年8月23日:日本BBS)
   ・model: LM-Racing

2006/06/27

 前回の記事の続きです。

 いよいよ取り付けの日を迎えることとなりました~。0xF9CF

#ボーナス半分つぎ込んじゃいました~。0xF9C7

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 左側がフロント用で245/35 ZR19、右側がリヤ用で275/30 ZR19。フロントは5リブパターン、リヤは6リブパターンになっています。
(通常は、285から6リブパターンになりますが、19'のみ、275から6リブパターンになります)

 BBS REのスポーク形状ですが、RE011、RE012とも、BBSのカスタマーセンターさんが仰っていたとおり、いずれも「フラット・スポーク」でした。良かった良かった。0xF9C6

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 装着前の、BMW純正「Style 135M」です。

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 手早く、交換作業が進められていきます。

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 装着後です。

〔インプレッション〕

 いや~、すごいです、これ。0xF9CF

 一言でいうと、「とても軽いウォーキングシューズに履き替えた」という感じでしょうか。静止時からの立ち上がりの感じが、ノーマルとは明らかに違います。

 また、ノーマルと比較して、バネ下重量が、フロント2.9kg、リヤ0.9kg軽減されているため、ノーマルにあった「ドタバタ感」が消え、サスペンションがきっちりと仕事をしている気がします。
(特に、フロントの効果は明白で、高速道路のギャップを越える際の集束が、大きく異なります)

 さらに、ノーマルのランフラットタイヤ(RFT)にあった「ゴツゴツ感」が消え、轍(わだち)にハンドルを取られることも少なくなりました。

 ただし、スポーツ指向のタイヤのため、ロードノイズは、ノーマルより若干高まったような気がします。
(慣れてしまえば、気になるほどではありませんが)
(窒素ガスを若干高めに入れたため、40~60km/hのあたりで、「クォ~ン」という高周波ノイズが聞こえます)

 これは、すごい変化です。インチアップし、ロープロファイル化しているにも関わらず、乗り心地が向上しているという・・・。

 確かに、その昔、BBSさんのキャッチコピーにあったとおり、「羨ましがられても、他が羨ましくないホイール」という感じです。0xF9CE

2006/05/30

 おはようございます。0xF995

 さて、今日は何の日でしょう?

      ・

      ・

      ・

 そうです、今日は、「530i」の日です。本国はドイツ、ミュンヘンにある「フォー・シリンダー・タワー」の周辺では、530iを中心としたパレードが、盛大に行われるそうです。

 というのは、もちろん冗談です。0xF9F8

 職人のクルマも、昨年の納車から10ヶ月ほど経ち、まもなく8,000kmを超えようとしています。

 国産車からの乗り換えでしたが、ほんとうに「駆けぬける歓び」を満喫しています。BMWにして良かったなぁ~と。0xF9CF
(いまだに、ウィンカーを出し間違えたりしていますが)

 さて、この記念すべき日に、何をしましょう?

 いろいろ考えましたが、ついに買っちゃいました。530iへのご褒美と、自分へのご褒美を兼ねて。0xF9CE

 前回の記事でお知らせしたとおり、BBS forged aluminium wheel 「RE」と、Michelin 「Pilot Sport PS2」との組み合わせです。

 納期をBBSさんに確認したところ、「部材(ビレット)はありますが、2週間ぐらいいただけないでしょうか」とのことでした。ってことで、受注生産?

 昨年夏に拝見させていただいた、国内最大級の「9,000トンプレス機」でこれから作られるのかと思うと、なにか、こう、ワクワクしてきます。0xF9CB

#よく考えたら、これから作るのであれば、○○常務にお願いして、ツライチ・オフセットで作ってもらえば良かった。0xF9C7

 ってことで、納品まで、いまかいまかと首を長くして待っている訳ですが、ただ単純にホイールを装着したのでは、面白くありません。ここはまた、ちょびっと工夫してみることにします。

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 これ↑をご覧いただければ、すぐにお分かりになると思います。そう、BBSホイールを、完全にBMW純正ライクに、しかもM-Sport仕様にしてしまおうという計画です。

 左から、「BMW ホイールエンブレム」、「M-Sport ミニエンブレム」、「M-Sport バルブキャップ」です。
(「ホイールエンブレム」が青く見えるのは、保護フィルムが貼ってあるためです)

 ところで、ネットオークションや、ちまたのショップでは、BMWやM社のロゴを"あしらった"エンブレムが法外な値段で売買されています。しかし、こいつらは、たいていはレプリカかイミテーション、すなわち「偽モノ」です。
(「M」のボンネットエンブレムなんて、M社は作ってません)

 せっかくの革新的な(Innovativeな)クルマに、「偽モノ」を付けるなどという情けないことはしたくないので、すべて純正品で揃えることにしました。

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(写真は、合成イメージ)

 納品まで待ちきれないので、Photoshopワザを駆使して、合成イメージを作ってみました↑。こんな感じになります。
(なかなか、良くできてるでしょ?)0xF9CE

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 ってことで、まだホイールは届いていませんが、すでに「準備満タンっ!」、です。0xF9F8

2006/05/29

 前回の記事の続きです。

 BMW Japan、日本BBS、およびタイヤメーカー各社の「カスタマーセンター」に電話を掛けまくり、重量を確認しました。我ながら、かなりマニアックな領域に突入してきました。0xF9C7

#BMW Japanのお客様対応は、「素晴らしい」の一言に尽きました。

 まずはじめに、M5ホイール(Radial Spoke - Style 166M)の重量は、
   Front: size 8.5J x 19inch, offset +12mm, weight 13.3kg
   Rear:  size 9.5J x 19inch, offset +28mm, weight 13.2kg
とのこと。

 リヤは、リム幅が1インチ広いにも関わらずフロントとほぼ同じ重さになっています。なぜかと不思議に思ったのですが、これは逆に、フロントのオフセットが16mmほど浅いので、その分の重量増加(センター部分の)だと考えられます。
(「リヤが軽い」というよりは、「フロントがいくぶん重くなっている」という感じ)

 参考までに、M-Sport Packageのホイール(Double Spoke - Style 135M)の重量は、
   Front/Rear: size 8.0J x 18inch, offset +20mm, weight 11.2kg
とのこと。

 つづいて、BBSのアルミ鍛造ホイール「RE」の重量は、
   Front: type RE011, size 8.5 x 19inch, offset +15mm, weight 9.7kg
   Rear:  type RE012, size 9.5 x 19inch, offset +25mm, weight 10.8kg
とのこと。

 さすがにアルミ鍛造だけあって、外径が1インチアップし、リム幅も広がっているにも関わらず、「Style 135M」より軽くなっています。

 なお、「RE」には、スポークがリムに向かってラウンドしているものと、フラットになっているものとがありますが、E60用の「RE」は、いずれも「フラット・スポーク」とのこと。
(良かった良かった)0xF9C6

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(写真は、「ラウンド・スポーク」)

 さてさて、気になるタイヤの重量です。

 まずは、Bridgestoneの「REGNO GR-8000」(以下、REGNO)の重量は、
   Front: 245/35R19 89W, wide 245mm, diameter 655mm, weight 11.4kg
   Rear:  275/30R19 92W, wide 268mm, diameter 645mm, weight 12.2kg
とのこと。
(リヤの外径が、フロントに対して10mmも小さくなるのが、ちょっと気になります)

 つづいて、Michelinの「Pilot Sport PS2」(以下、PS2)の重量は、
   Front: 245/35 ZR19 (93Y)XL, wide 248mm, diameter 655mm, weight 10.3kg
   Rear:  275/30 ZR19 (96Y)XL , wide 278mm, diameter 649mm, weight 11.2kg
とのこと。

 よって、PS2は、REGNOに対して、同一サイズで1.0kgほど軽いことになります。

 参考までに、M-Sport Packageのタイヤ(Dunlopの「SP Sport」(RFT)が装着されていた)の重量は、
   Front/Rear: 245/40ZR18 93Y, wide 242mm, diameter 652mm, weight 11.7kg
とのこと。

 これにより、M-Sport Packageのタイヤ&ホイールの重量は、
   Front/Rear: weight 22.9kg (Dunlop RFTの場合)
となります。

 あとは、タイヤとホイールの組み合わせになります。

 まずは、仮に「M5ホイール」に、REGNOまたはPS2を組み合わせた場合、
   Front: REGNO 24.7kg, PS2 23.6kg
   Rear:  REGNO 25.4kg, PS2 24.4kg
となり、「BBS REホイール」に、REGNOまたはPS2を組み合わせた場合、
   Front: REGNO 21.1kg, PS2 20.0kg
   Rear:  REGNO 23.0kg, PS2 22.0kg
となります。

 これにより、当初予定していた「M5ホイール+REGNO」の組み合わせでは、M-Sport標準に対して、4輪で+8.6kgの重量増となります。これに対し、「BBS REホイール+PS2」の組み合わせでは、逆に4輪で-7.6kgの重量減となります。

 バネ下重量1kgの軽量化は、ボディー重量10~15kgの軽量化に匹敵すると言われています。仮に軽量効果が10kgだとしても、「M5ホイール+REGNO」の組み合わせでは、86kgの重量増、「BBS REホイール+PS2」の組み合わせでは、76kgの重量減となります。ほぼ、男性一人分の減量(または増量)にあたります。

 GTカー選手権などでは、前回の勝者にウェイトハンデが課せられたりしていますが、あれだけのパワーを誇るGTカーでさえ、50~100kgのウェイトを背負わされると、コーナリング時の安定性や立ち上がりの速さに、如実に現れてきたりしています。ましてや、258psの530iでは、ことさら大きな違いとして現れてくることでしょう。

 どこぞのホイールメーカーの謳い文句ではありませんが、「5kgの荷物を持って走ることはできても、5kgの鉄ゲタを履いて走ることはできません」というところでしょうか。

 何事も、下調べが必要ですね。ノーマルのE60にM5ホイールは、「荷が重すぎる」ということがよく分かりました。カッコだけを追ってデグレードせずに良かった~と、つくづく思います。0xF9C5

2006/05/27

 前回のレポートでも少し書きましたが、いい加減、ランフラットの堅さに耐えられなくなってきました。0xF9C8

 そろそろ夏棒茄子の収穫の季節でもあり、「お洒落は足下から」ということで、ホイール&タイヤをリプレースすることにしました。0xF9F8

 まずはホイールの選択です。

 もっとも有力な候補として、いまや"定番"となったM5純正の「Style 166M」を考えていました。ただし、これまで「Super-RS18」「LM19」と履いてきた職人としては、BBS鍛造ホイールの"軽さ"も、見逃すわけにはいきません。

 さらにBBSさんでは、この夏にも、F1テクノロジーをふんだんに投入した新作ホイール「LM-R」の発売も控えています。

 どれにしようか、メチャメチャ迷ってしまいます。0xF9CF

 まずは「Style 166M」。このホイールですが、これまでの調べに依ると、ドイツ本国のBBS製で、アルミ鋳造ホイール。しかしながら、ホイール重量が単体で13kg近くもあるようです。

 最高出力507psを誇るM5なら、軽~く履きこなしてしまうと思いますが、258psの530iには、少し荷が重すぎるように思われます。

 BBSのアルミ鍛造ホイールの重量は、19インチで9.0kg後半~10.0kg前半、マグネシウム鍛造ホイールは、18インチで7.0kg後半~8.0kg前半です。

 単純な重さだけの比較では、BMWの純正アルミ鋳造ホイールとBBSアルミ鍛造ホイールとでは、アルミ鍛造ホイールをマグネシウム鍛造ホイールに換えるに匹敵するくらい、効果があることになります。

 いくら"定番"だとはいえ、カッコだけを追った挙げ句、BMWの最大の魅力である「駆けぬける歓び」をスポイルてしまっては、何の意味もありません。
(おそらく、慣性モーメントの増大により、出足がダルくなってしまうことでしょう)

 ということで、「Style 166M」は却下。0xF9A5

 やはりここは、日本の誇る、BBS鍛造ホイールにすることにします。

 さてそこで、「どのモデルを選ぶか」ということになりますが、「"LM-R"の発売まで待つことにしよう」とも考えましたが、「Super-RS18」⇒3ピース、「LM19」⇒2ピースと着々と"減量"していることから、つぎなるホイールは、現時点での最新モデルで、鍛造1ピースである「RE19」にすることにしました。0xF99A

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 ちなみに、E60用のサイズは、
   type: RE 011, size: 19×8.5, offset +15, hole/P.C.D: 5/120.0, bore: PFS, spoke: flat, weight: 9.7kg
   type: RE 012, size: 19×9.5, offset +25, hole/P.C.D: 5/120.0, bore: PFS, spoke: flat, weight: 10.8kg
となります。

 つづいて、タイヤの選択です。

 ランフラットタイヤのアタリの堅さに辟易していたため、静粛性&快適性を第一に考えることとします。

 プレミアムサルーン向けのコンフォート指向の代表格としては、まずは、Bridgestoneの「REGNO GR-8000」が上げられます。また、少しスポーツ指向寄りとなりますが、本国ドイツでも、BMWの純正オプションタイヤとして多用されている、Michelinの「Pilot Sport PS2」が上げられます。

 ということで、この2つのタイヤのいずれかと、前述の「RE19」の組み合わせ検討することにしました。

 ちなみに、E60用のサイズは、
   245/35 ZR19 wide: 248mm, diameter: 655mm, rim: 8.5J
   275/30 ZR19 wide: 278mm, diameter: 649mm, rim: 9.5J
となります。

 ここで、もっとも気になる「お値段」を調べてみました。

   BBS RE19+REGNO GR-8000
      定価: 703,920円、店舗A: 581,750円、店舗B: 508,260円
   BBS RE19+Pilot Sport PS2
      定価: 719,200円、店舗A: 541,750円、店舗B: 528,460円

 店舗A: 国内最大手の某通販ショップ。タイヤ組付、バランス取り、送料込み。店頭装着の場合は+11,550円。窒素ガス封入は+6,300円。
 店舗B: いつもお世話になっている某ショップ。タイヤ組付、バランス取り、店頭装着工賃込み。窒素ガス封入は+1,260円。

 店舗Aでは、定価の高いPS2に対して、なぜかREGNOの売価が高くなるという逆転現象が起きていますが、いずれにしても、店舗Bの圧倒的勝利です。

 さらにここで、juinさんから、「REGNOは重い」という情報を入手。たしかに、ノイズ吸収シートなど、静粛性を高める工夫がなされているため、その分、重いのかも知れません。(現在、両メーカーに問い合わせ中)

 ということで、最終的には、「BBS RE19+Michelin Pilot Sport PS2」の組み合わせになりそうです。夏棒茄子、半分つぎ込んじゃいま~す。0xF9F8