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Computer Archive
2012/09/29

 またも、アヤシイ機器を入手しました。JACKALL(JK-108A)です。

jackall01.jpg

 Jack+All、その名のとおり、HDMI信号からHDCPを解除して、キャプチャーを行うためのものです。

jackall02.jpg

 オモテ向きは、DVI信号からHDMI信号への“変換/切換機”ということなので、DVI入力が2系統あります。0xF9C7

 以前に、HDCPフリーのキャプチャーカード、「Jackall Express」を購入していたのですが、訳あって“変換/切換機”を購入しました。

 Jackall Expressでキャプチャーする場合には、先人達が開発されたフリーソフトを使うのですが、コーデックにあまりよろしいのが使えず、けっこう画質が落ちてしまいます。
(圧縮率は高いので、長時間録画向きですが、映像の“鮮鋭さ”が失われてしまいます)

 一方、SKNETさんの「Monster X3」などに付属しているソフトでは、H.264圧縮やDR(非圧縮)などが使えますが、いちおう、オモテの製品だけあって、HDCPがきちっと掛かってしまいます。

 そこで、オモテのキャプチャーカードを使いつつ、前段にJackallをかましてHDCPを解除し、できるだけ高い画質でキャプチャーしてしまおう、という訳です。0xF9F8

2012/09/20

 前回のフォローです。

 中国、韓国、その他からのアクセスを、“片っ端から遮断して”気を良くしていたところ、特定のIPアドレス空間からのアクセスが、遮断できていないことが分かりました。

 以前にも出てきた、

   *.dynamic.163data.com.cn

からのものです。

 ダダ漏れでした。0xF9FC

 結論からいうと、IPアドレス空間から、CIDRを求める関数に問題がありました。

 前回は、IPの開始アドレスと終了アドレスから、ちょ~イイ加減な方法でCIDRを算出していました。また、PHPのオンラインマニュアルにある例題の関数「ip2cidr()」にも、問題があることか分かりました。

 いろいろ試行錯誤して分かったことは、「Whoisコマンドを使ってAPNICから得られるIPアドレス空間には、複数のCIDRブロックで構成されているものがある」ということでした。

 ということで、さっそく改修です。

 上記は、PHPスクリプトの例です。

 冒頭の“ダダ漏れリスト”の「218.86.48.48」について、APNICにてIPアドレス空間(inetnum)を求めると、「218.85.0.0 - 218.86.127.255」と出てきます。

 これを、上記の関数(1)「ちょ~イイ加減な方法」と、関数(2)「PHPのオンラインマニュアルにある例題」に掛けると、CIDRは、「218.85.0.0/15」と出てきます。

 32-15=12bit分のアドレス空間が遮断されるので、一見、合ってそうに思えますが、これでは「218.86.*.*」のアドレス空間が、遮断されていないことになります。

   218.85.0.0/16
   218.86.0.0/17

 正しくは、上記の2つのCIDRブロックを遮断しなければなりません。

 ということで、IPアドレス空間から、CIDRを求める正しい関数が、関数(3)「range2cidrlist()」です。

 基本的には、PHPのオンラインマニュアルにある例題の関数と同じですが、微妙に修正してあります。(ネットマスクが32だった場合に、正しく計算されないバグを修正)

 この関数は、IPアドレスの範囲(開始アドレスと終了アドレス)を与えると、その範囲に含まれるCIDRブロックを、リスト(配列)として返します。

#正しく計算されているかどうかは、ここなどを参照。

 この返り値を元に、スパムテーブルと.htaccessとを更新し、なんとか“漏れ”を止めることができました。

 ふ~っ、めでたし、めでたし。0xF9C6

spam01.jpg

 それにしても、相変わらず中国からのアクセスが多いです。全体の3分の2近くを占めています。

 引き続き、片っ端から遮断していくことにします。0xF9D1

2012/09/17

 <frame>による画面構成を修正し、アクセスログの集計パターンが変わったところ、捨て置きならない事態が判明しました。

 上記は、アクセスログの一部を集計したものですが、昨日の総アクセス10,228回のうち、中国からのアクセスが6,683回と、ほぼ7割近くを占めていることが分かりました。
(今朝も9:00の時点で、すでに2,500を超えています)

 これを、映画「マトリックス」のワンシーンに喩えると・・・、

matrix01.jpg
(画像は、ワーナー・ブラザーズ・エンターテインメントさんから拝借)

 巨大な多足動物(節足動物)のようなワームが、付け入る先を探して、あちこちからウジャウジャ押し寄せてきているようなイメージ。0xF9FC

 これまでは、「Movable Type」がスパム認定したコメント(またはトラックバック)のIPアドレスのみアクセス規制していましたが(記事1, 記事2, 記事3)、これを機に、より厳格な対処をすることにしました。

 IPアドレスから国名コードを割り出し、中国からのアクセスであった場合には、即座にアクセスを遮断します。

 ついでに、中国(CN)の他に、北朝鮮(KP)、韓国(KR)、香港(HK)、台湾(TW)、ロシア(RU)も規制対象としました。

 規制する対象は、アクセスのあったIPアドレスのみならず、そのIPアドレスが含まれるサブネット全体を、丸ごと規制します。

#なお、IPアドレスの抽出は、proxy経由のものにも対応しているため、どこかを踏み台にしてアクセスしてきても、大丈夫なようになっています。0xF9D1

 上記は、PHPスクリプト(の一部)です。

 関数GetCountryCode()にて、IPアドレスから国名コードを得ています。

 以前の記事では、IPアドレスから国名コードを得る関数として、内部でwhoisコマンドを実行し、その出力から国名コードを得るものを使っていましたが、実行速度を測ってみると、約800msも掛かっていることが分かりました。

 「Movable Type」が認定したスパムテーブルを元に、1日に1回、規制リストを更新する分には、この程度の速度でも構わないのですが、今回のように、即座に規制を掛けるためには、関数自体を高速化する必要があります。

 ネット上をいろいろ探したところ、GeoIPというPHPライブラリの中に、geoip_country_code_by_addr()という関数があったため、このライブラリを組み込んで使うことにしました。

 whoisのように、常に最新のデータベースに聞きにいく訳ではなく、規定の(ローカルな)データベースをルックアップするだけなのですが、実行速度が約200μs前後(実測参考値)と高速で、これならアクセスが頻発しても十分に使えそうです。

 GetCountryCode()にて国名コードを得て、これが中国・香港・台湾、北朝鮮・韓国、ロシアであった場合には、スパムテーブルと.htaccessとを、即座に更新します。

 ワームが入ろうとした瞬間、シェルターの防護壁が、一瞬にして(しかも次々と)閉じられていくようなイメージ。0xF9C5

0xF8D8(ガシャン、ガシャン、ガシャ~ン!!)

2012/09/15

 工房blogの中身を刷新しました。

blog01.jpg

 といっても、見掛けはほとんど変わっていませんが。0xF9C7

 2001年7月の開設以来、画面構成に<frame>を使ってきました。

 この<frame>、SEO対策的には“あまりよろしくない”らしいのですが、そう言われると反抗したくなる質(たち)なので、これまでいろいろ内部的に工夫してやってきました。

 あえて<frame>を使ってきたのは、どんなに画面がスクロールしても、どんなに深い階層に入っても、左上のルートメニューだけは固定位置にあり、一発で希望のメニューに戻ることができるためです。
(現在のところ、ユーザビリティという点では、これに勝る画面構成はないと思います)

 んがしかし、先に購入したXperia GX(Android 4.0)の標準ブラウザでは、正しく表示されないことが分かりました。(Xperia acro(Android 2.3)ではOK)

 ということで、工房blogの中身を、全面的に刷新することにしました。

 CSS(Cascading Style Sheets)を駆使して、疑似的にフレームを構成するとともに、PHPスクリプトも新しく書き直しました。

2012/08/20

 またも、お届け物が。

3dmonitor01.jpg

 ASUSの、「NVIDIA 3D Vision 2」対応27型ワイド液晶ディスプレイ、「VG278H」(標準価格:59,800円、購入価格:49,787円)です。

 現在製作中の「Ultimate Tera Storage Machine」には、NVIDIAの「GTX580」(ENGTX580/2DI/1536MD5)を2本組んで、SLIを構成していますが、この能力を最大限に活かすために、液晶ディスプレイを新調することにしていました。

 この「VG278H」、昨年10月のNVIDIAの「3D Vision 2」の発表と合わせ、その対応ディスプレイとしてASUSから発表され、すでに北米や欧州では販売されていたのですが、なぜか日本市場には投入されていませんでした。

 個人で輸入しようとあちこち調べていた矢先、やっとこの4月に、日本のASUSからも発売となりました。しばらく待っていたところ、価格も落ち着いてきたようなので、この機会に購入することにしました。

3dmonitor02.jpg

 開梱したところです。27インチともなると、かなり大きいです。

3dmonitor03.jpg

 モニターの上端の中心に、3Dグラス制御用のIRトランスミッターが埋め込まれています。

 通常の構成のように、ピラミッド型のIRトランスミッターをモニタ近傍に設置する必要がないので、とてもシンプルです。

3dmonitor04.jpg

 「3D Vision 2」用の3Dグラスです。

 従来の3Dグラスよりレンズ面が20%拡大され、視野角が広がるとともに、「NVIDIA 3D LightBoost Technology」というものが投入され、“これまでより2倍明るい”とされています。(詳しくは、こちらなど)

/3d-vision01.jpg

 最終的には、もう2枚買い足して、夢の「3D Vision Surround」を組みたいところですが、これ以上やると奥さんが口をきいてくれなくなりそうなので、ここら辺で止めておきます。0xF9C7

#別にゲームおたくでも何でもないのですが、技術的に、また視覚的にどういうものか、とても興味があるので。

 なお、信号入力は、DVIだけでなく、HDMI 1.4aにも対応しているので、PCのモニタとしてだけでなく、Blu-ray 3DやPlayStation 3を接続して、3D映像を楽しむこともできます。そう考えると、けっこうお買い得かも知れません。