松本を散策していたところ、奥さんが、「松本観光マップ」の中に、ヴァイオリンの絵が描かれている建物を見つけました。
妻:「『鈴木鎮一記念館』って・・・」
妻:「え~っ!! もしかして、『スズキ・メソード』の鈴木さんかも?」
ということで、急遽予定変更です。0xF8BF0xF9AD
こちらが、その「鈴木鎮一記念館」です。
鈴木鎮一氏のご自宅を、記念館として開放されています。
「スズキ・メソード」とは、音楽を通じて心豊かな人間を育てることを目的とする教育法で、その名のとおり、鈴木鎮一氏(1898-1998年)によって考案されたものです。
その一つが、児童に向けてのヴァイオリン奏法の教育です。
(館内は、許可を得て撮影しています)
鈴木鎮一氏とヴァルトラウト夫人。
氏の教育法は、才能教育研究会よって広められ、その教育理論は、日本よりも欧米で、とりわけ米国で高い評価を得ています。(Wikipediaより要約)
(館内は、許可を得て撮影しています)
広間です。数々の偉業や功績を称える品々が展示されています。
ここで生徒さん達を集めて、ミニコンサートも開かれていたとか。
(館内は、許可を得て撮影しています)
氏が使われていたヴァイオリン(のケース)。
(館内は、許可を得て撮影しています)
ぬぬっ。こっ、これはっ!!
井深 大氏ではないですか。なぜにSonyの創業者と!?
(そっちに驚くか?)0xF9C7
(館内は、許可を得て撮影しています)
生前、氏が使われていた書斎。
(館内は、許可を得て撮影しています)
ぬぬっ。こっ、これはっ!!
Sonyの古~いラジカセではないですか。うちにも同じようなのがありました。懐かしい。
(館内は、許可を得て撮影しています)
ご自宅の一番奥にある居間です。
左手には、天井までガラスに覆われたアナトリウムがあります。松本の厳しい冬の時期には、暖かそうです。
っと、そのアナトリウムの中に・・・、
(館内は、許可を得て撮影しています)
ぬぬっ。こっ、これはっ!!
Sonyのプロジェクションテレビではないですか。どひゃ~っ!!
(館内は、許可を得て撮影しています)
「VIDEO PROJECTION SYSTEM KP-5010」とあります。
1978年に発売された「KP-5000」の後継機(1979年発売)で、50インチの映像を映し出します。いまでいう、「BRAVIAリアプロジェクションテレビ」のルーツともいうべき製品です。
当時の値段は分かりませんが、おそらく小型車が買えるほどの値段だったのではないかと。0xF9C7
(館内は、許可を得て撮影しています)
視聴する時には、このようにトップボードを開き、レンズからの光を鏡に反射させて、凸面状のスクリーンに結像させます。
色の3原色に対し、レンズは2つです。赤と青のレンズを共用しています。ソニーミュージアムに収蔵されていてもおかしくないぐらいの、価値のある、貴重な逸品です。
それにしても、なぜにこのような代物が、ここにあるのでしょうか。
(館内は、許可を得て撮影しています)
そういえば、広間の暖炉のところにも。
もしかして、鈴木鎮一氏も、“ソニラー”だったとか!?
#写真は、1986年発売の「TA-F333ESX」。ちなみに、職人の「TA-F555ESG」は、1989年発売。
(館内は、許可を得て撮影しています)
その答えは、館長さん(結城賢二郎氏)が教えてくださいました。
(以下、編集中)
#ちなみに、鈴木鎮一氏の功績よりも、井深 大氏との関わりのことばかり聞いていたので、館長さんには、「変わったヒトだなぁ」と思われたかも知れません。0xF9C7
〔おまけ〕
こちらは、職人が“ご幼少のみぎり”(笑)に練習していたヴァイオリンです。(実家の倉庫にて発掘されたもの)
子供用の小型のヴァイオリンのため(分数ヴァイオリン)、弦と弦との間が数mmしかなく、もはや大人の指では弦を(1本だけ)押さえることができません。
いま思い起こすと、練習に使っていた楽譜が、うすい緑色をしていたように記憶していますが、それが「スズキ・メソード」の教本だったようです。
(広間のピアノの横に置いてあった教本と同じでした)
ちょっとした偶然から、鈴木鎮一氏の記念館を訪れることになった訳ですが、今回の松本訪問の目的である“今夜の最大のイベント”に向けて、幸先の良いスタートを切ることができました。0xF9C6
え~、平日にお休みをいただきまして、松本に来ております。
眼前に見えるのは、国宝・松本城であります。
城内をまじまじと眺めるのは、初めてかと(謎)。
お城を中心として、市内各所に湧き水があります。柔らかく、とても美味しい水です。
と、城内散策でお腹が空いたところで、
お城の近くにある、お蕎麦屋さんです。
以前、地元の方(?)にご紹介いただきました。
どう見ても、とてもお蕎麦が出てきそうにない内装(と外装)なのですが・・・、
これがですね~、めちゃめちゃ美味しいのです。0xF9CF
やはり、地元信州産の美味しい蕎麦粉と、美味しい水のなせる技でしょうか。
この時期のデザートには、スイカが出てきます。
ということで、「十割そば処 CCube」(シーキューブ)さんでした。
初台の「東京オペラシティ」に来ています。
#仕事以外でちゃんと来るのは、何年ぶりか。(謎)
「歌う巨神兵」(勝手に命名)も健在です。
CMやドラマなどの撮影で、よく使われるスポット。
オペラシティって、今年で15周年にもなるのですね。こないだ出来たとばっかり思っていたのですが。
#昔は住んでましたからねぇ、ここに。(謎)
今日はここ、オペラシティ内の近江楽堂にて、奥さんの所属する弦楽四重奏団の演奏会があります。
例によって、公設記録官として随行です。0xF9C7
今回は、フルートやチェンバロも加えた四重奏団です。
リハーサル中です。
天井の高いドームを、4つ組み合わせたような形をしています。「4色パン」のような感じ、といったらよいでしょうか。
会場の後方にいても、凹レンズの焦点に光が集まってくるように、あらゆる方向から音が飛んできます。
フルートも、フルートそのものが発する音に加えて、奏者がブレスする時の微かな音が、まるで隣にいるかのように聞こえてきます。
恐ろしいほどに音響の良いホールですが、それだけに、失敗の許されない、奏者泣かせのホールです。録音レベルの調整にも、神経を使います。
5.1chサラウンド録音の本領発揮、といったところでしょうか。
フルートとチェンバロの音色に癒されました。「これぞバロック」という感じです。0xF9C6