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2008/08/03

 「ホリゾンタルライト」のつぎは、いちばん大事な「ダイニングライト」です。

 当初、ダイニングライトは、こんなことこんなことを考えていましたが、最終的に、リビングの「シーリングライト」(HFA8156)との統一性を考えて、同じPANELIA Bitterframeシリーズのダイニングペンダント(LB14030)にしました。

Home Theater

 イメージとしては、こんな感じです。

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 現状は、こんな感じです。

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 問題となっていたのは、ダイニングテーブルの設置位置の真上に、思いっきり「下がり天井」が通過していることでした。
(低層階には無いのですが、高層階になると、天井高が若干低くなるのと、強度分散のために構造物が出てきます)

 「ライティングレール」を跨がせる方法も考えましたが、ここはシンプルに、下がり天井にダイニングライトを直接取り付ける方法にしました。

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 まずは、下がり天井に電源ケーブルを通すため、石膏ボードを大胆にカットし、作業口を開けます。

 つづいて、通線機を使って、電源ケーブルを天井裏に送り込みます。

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 バスルームに脚立を立てて、点検口から天井裏にアクセスします。

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 バスルームの天井裏です。僅かな隙間を使って、電源ケーブルを這わせます。
(あっさり書いてますが、これがけっこう大変です)

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 ダイニングライトの取付金具を、下がり天井の中心にがっちり固定します。

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 シアターパネルの時に鍛えた技を使って、壁を埋め戻します。

 まるで何事もなかったかのように、完璧に元に戻せました。0xF9C6
(「言われなければ気付かない」というか、「言われても、目を凝らさないと気付かない」レベルです)

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 ということで、ダイニングライトを点灯すると、こんな感じになります。

2008/07/19

 それでは、「とある仕掛け」についてご紹介します。

 以前に、ホームシアターのライティングとして、インテリアダクトを取り付けました。これは、大画面薄型テレビを鑑賞する場合、直接光が眼に入ると疲れやすくなるため、天井に設置したスポットライトから壁面を柔らかく照らし、間接照明的な効果を得るためです。

 今回も、このインテリアダクトと同じ手法ですが、天井からではなく、床面から壁面全体を柔らかく照らす、「ホリゾンタルライト」というものを使ってみることにします。

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 イメージは、こんな感じです。

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 これが、某P社さんのホリゾンタルライト「SF361」です。

 20Wの蛍光灯(電球色)が使われています。セード部には、プリズムが組み込まれていて、蛍光灯からの光の照射方向を揃えています。

 足でON/OFFができるよう、フットスイッチが付いていますが、今回は壁のスイッチで操作するので、電源コードを短縮加工してしまいます。

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 まずは、インテリアダクトのみ点灯。

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 つづいて、ホリゾンタルライトのみ点灯。

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 インテリアダクトとホリゾンタルライト、両方を点灯。

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 エコカラットを下から照らし出すことにより、壁面に複雑な表情が生まれ、ドラマティックな空間ができあがりました。0xF9CF

2008/07/19

 いよいよ大詰めです。

 壁全面にエコカラットを施工しましたが、壁の下端だけは、掃除機などが当たって破損することを防ぐため、巾木(はばき)を施工します。

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 巾木は、エコカラット専用のもの(エコカラットモール)がラインナップされていますので、これを使います。

 高さは、通常の巾木と同じ60mmありますが、「飲み込み高」が7mmほどあり、エコカラットの切断面をきれいに隠すことができます。

 なお、飲み込み厚は6.5mmありますが、プレシャスモザイクカッセの厚さは5.5~7.5mmあるため、少しだけ足りません。そこで、厚さ2mmの角材を巾木の裏に貼り付け、下駄を履かせて厚さを調整しています。

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 入り隅(いりすみ)も、綺麗に仕上がりました。

 写真左半分が、もともとの巾木で、右半分が、エコカラット専用の巾木です。違和感なく収まりました。

2008/07/13

 本物のクロス屋さんから教えていただいた技を、ご紹介します。

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 シアターパネルの右端は、元々こんな感じで、3連のマルチメディアコンセントが付いていました。

 フレームの一部を刳り抜いて、うまく逃げるようにしてあるのですが、ちょうど半分ほど外に露出するため、この部分を埋め戻さなければなりません。

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 何はともあれ、まずはケーブル類を通線します。

 シアターパネルの右端からAVアンプまでは、約1.8mほどですが、サッシの下の狭いスペースを通すため、このような通線機(通線ワイヤー)を使います。
(確か、秋葉原で4,500円ぐらいだったかと)

 単なるワイヤーなのですが、暗いところでも目立つように蛍光色をしており、またある程度の障害物があっても、テンションを掛けてワイヤーを渡すことができます。

#これさえあれば、たとえ職を失っても、通建会社さんで雇ってくれるか?(謎)

 今回は、HDMIケーブル、ラインケーブル(サブウーファー用)、スピーカーケーブル(左、右、センター)の、計5本もあります。頭のデカいケーブル(=コネクタの大きいケーブル)から順に、数回に分けて通線します。
(この場合は、HDMIケーブル→ラインケーブル→スピーカーケーブルの順に通線します。順番を間違えると、通線できなくなる場合があります)

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 ひと通りの通線が終わった状態です。

#壁の裏は、石膏ボード用の支柱やらなんやらあり、悪戦苦闘の末、やっと貫通。0xF9C8

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 厚さ3mmのベニヤ板を穴に合わせて適当な大きさに切り、壁の裏側から木工ボンドで接着します。支え木にするのです。

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 壁と同じ厚さの石膏ボード(9mm厚)を適当な大きさに切り、支え木に木工ボンドで接着します。

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 穴の周囲10mm程度の壁紙を剥がします。
(石膏ボードを接着する前に剥がしておいた方がよいかと)

 クロス作業用の専用刃をセットしたカッターで、定規に乗せるぐらいの軽い力で切り込みを入れ、端から慎重に剥がしていきます。

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 壁補修用のパテを盛ります。

 パテは、“肉やせ”が起きにくい、ガラスバルーンが入ったエマルジョンタイプを使います。また、一度に盛ろうとはせず、何回かに分けて重ねて盛っていきます。

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 サンドペーパーで削ります。

 元々の壁と、後から追加した石膏ボードとの段差が無くなるよう、慎重に削っていきます。ここでの精度が、最終的な仕上がりに影響するので、きっちりと面(ツラ)を合わせておきます。

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 クロスを、埋め戻す部分より少し大きめに切り出し、上から仮貼りします。

 元々の壁の模様と、寸分の狂い無くぴったり重なるよう、クロスの位置を微妙に調整します。位置が決まったところで、クロス作業用のローラーを使って上から押さえ、貼り付けます。

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 いよいよ本日のメインイベント、クロスの「重ね切り」です。

 クロスが重なっている部分に、上から定規を当て、カッターで刃を入れます。ちょうど、2枚分のクロスが切れるぐらいの微妙な力加減が必要です。
(初めての場合は、どこか見えない場所で、練習してからの方が良いでしょう)

 カッターの刃が入ったところで、クロスの端をいったん浮かし、元々の壁のクロスを剥がします。これでクロスを戻せば、大きさがぴったり合った状態でクロスを貼り付けることができます。

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 完成したところです。

 そうとう目を凝らして見ない限り、クロスの継ぎ目はまったく分かりません。我ながら、恐ろしいほど上手くできました。初めてにしては、上出来っ!!0xF9CF

#これで、クロス屋さん業にも進出可能か?

2008/07/12

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 ほぼ完成しました~。0xF9F8

 あとは、ケーブルの通線処理と、タイルの下端の巾木の処理を残すのみ。

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 割石のようなタイル(プレシャスモザイクカッセ)をベースに、左右にプレーンなタイル(ニューナチュラル)を配したことにより、天井までの高さが強調されました。

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 天井高と横幅です。

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 サブウーファーは、まるで設えたかのように、ぴったりカウンターテーブルの下に収まりました。

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 あまり見ることはないと思いますが、サブウーファーの底面です。重低音の吹き出し口(?)が見えます。内部は、「チューバ」のように、重低音を増強するための複雑な形状をしているものと思われます。

 ピンジャックが垂直方向に付いているので、このままではピンプラグが床に干渉して、ラインケーブルを接続することができません。仕方がないので、L型の変換プラグを買ってきて、水平方向に向けました。

 電源ケーブルには極性表示があるので、白いマークのある方がコンセントのコールド側(W)になるように接続します。

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 夜、ライトアップすると、こんな感じ。0xF9CF