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サイドマーカーランプ(フロント・リヤ)の取付
'03/11/15初版,'03/11/30更新

[はじめに]

 「光ものマニア」の職人ですが、そろそろやることが無くなってきました。0xF9C7

 とりあえずの動機付けとして、“夜間における側方からの視認性を向上させること”を名目として、フロントとリヤに、サイドマーカーを取り付けることにしました。

 LEXUS GSでは、これまでフロントサイドマーカーを取り付けたクルマは見たことがありますが、リヤサイドマーカーを取り付けたクルマは、まだ少ないのではないでしょうか。

[サイドマーカーについて]

 北米向けのLEXUS GSには、フロントサイドマーカーが装備されています。したがって、品番(品名コード)さえ分かれば、国内の「トヨタ部品共販」さんから購入することができます。

 リヤサイドマーカーについては、LEXUS GSには、いずれの地域でも装備されていません。しかし、北米向けのLEXUS RX(日本名:HARRIER)には、リヤトサイドマーカーが装備されています。

 このRX用のリヤサイドマーカーですが、さすがに兄弟車種だけあって、GS用のフロントサイドマーカーに近いデザインをしています。よって、リヤバンパーを加工して、RX用のリヤサイドマーカーを取り付けることにしました。こちらも、「トヨタ部品共販」さんから購入することができます。0xF9C6

[写真1]
side_marker01.jpg
  • 今回購入した、LEXUS GS用のフロントサイドマーカーです。(写真1)
     
    品名品番価格備考
    フロントサイドマーカーランプ RH81730-xxxxx1,420円JZS161/160用
    フロントサイドマーカーランプ LH81740-xxxxx1,420円
 
[写真2]
side_marker02.jpg
  • LEXUS RX用のリヤサイドマーカーです。(写真2)
     
    品名品番価格備考
    リヤサイドマーカーランプ RH87150-xxxxx1,470円MCU10W/15W用
    リヤサイドマーカーランプ LH87160-xxxxx1,470円
 
[写真3]
side_marker03.jpg
  • サイドマーカーに配線を接続するためのコネクタとワイヤです。(写真3)
     
    品名品番価格備考
    リペアコネクタ90980-11162380円フィメール, 防水, 2P
    リペアワイヤ92998-12440260円

[リヤサイドマーカーの取付]

 順番が逆になりますが、はじめにリヤサイドマーカーの取付方法についてご紹介します。

 リヤサイドマーカーを取り付けるためには、リヤバンパーの加工が必要となります。
(失敗すると、リヤバンパー+メッキモール+取付工賃で、余裕で7~8万円コースなので、覚悟して取り掛かりましょう!)0xF9C7

[写真4]
side_marker04.jpg
  • リヤサイドマーカーを取り付けるための穴を型取りします。(写真4)
  • ノギスと定規を使って、裏面の突起物の形状を測定し、ボール紙の上に作図します。
  • 最終的な取り付け精度を左右しますので、型取りは正確に行います。
 
[写真5]
side_marker05.jpg
  • リヤサイドマーカーの裏面を加工します。(写真5)
  • 位置合わせのための突起物が出ていますので、カッターとルーターを使って削り取ります。
  • 厚さ1mmのスポンジシートを幅3mmに切り出し、リヤサイドマーカーのエッジに沿って貼り付けます。

 スポンジシートを使う方法は、「木目調メーターパネル製作」の時に編み出した技です。単に防水のためだけではなく、リヤサイドマーカーとボディーとの間にできる僅かな隙間を目立たなくすることができます。

[写真6]
side_marker06.jpg
  • マスキングテープを貼り、削り出す位置をマーキングします。(写真6)
  • 少しでも狂うとすべてが台無しになってしまうので、正確に水平を出してから、削り出す位置を決めます。
 
[写真7]
side_marker07.jpg
  • ミニバイスを使って、マークの内側に沿って穴を空けます。(写真7)
 
[写真8]
side_marker08.jpg
  • カッターを使って、不要な部分を切り取ります。(写真8)
 
[写真9]
side_marker09.jpg
  • サンダーと平ヤスリを使って、マークに沿って削り出します。(写真9)
  • 削り過ぎないように、少しずつ慎重に削ります。
 
[写真10]
side_marker10.jpg
  • 削り出しが終わったところです。(写真10)

 まるで機械を使ってカットしたかのように、正確に削り出すことができました。ここまで正確にカットする必要は無いのですが、見えないところも手を抜かないのが職人流です。0xF9C5

[写真11]
side_marker11.jpg
  • ランプコネクタを加工します。(写真11)
  • リヤ側は、サイドマーカーとフレームとの間がほとんど無いため、メスコネクタを接続することができません。
  • そこで、ランプコネクタ(オスコネクタ)に直接リペヤワイヤを挿入し、ハンダ付けします。
  • さらに、防水のため、コーキング剤を充填しておきます。
  • ウェッジ球は、RAYBRIGさんの「プラチナホワイトシリーズ」に交換しました。
     
    品名品番標準価格購入価格備考
    クリアランスランプR130770円620円12V 5W 2個入
 
[写真12]
side_marker12.jpg
  • ランプの配線を接続します。(写真12)
  • 配線は、リヤコンビネーションランプの「テールランプ」から取り出します。
  • 取り出される側の配線の被覆を3mm程度剥き取り、取り出す側の配線を巻き付け、ハンダ付けします。
  • さらに、絶縁テープで保護しておきます。
     
    信号名配線色
    TAIL(テール)緑-黄(橙)
    GND(アース)白-黒

 配線の取り出しには、「割り込みコネクタ」を使う方法がよく使われていますが、かしめ方を間違えると、取り出す側・取り出される側の配線とも断線してしまう(または導体の断面積が減少してしまう)ことがあります。職人の場合は、「割り込みコネクタ」は絶対に使いません。下取りのために元に戻そうとも考えていないので、信頼性・確実性を最優先して、常にハンダ付けしています。

[写真13]
side_marker13.jpg
  • 取り付けが終わったところです。(写真13)
  • リヤサイドマーカーの取り付け位置は、メッキモールの下端から15mmとなります。
    (この距離は、フロントサイドマーカーの取り付け位置と同じです。)

 リヤ側は、バンパーとフレームとの間がほとんど無いため、サイドマーカーを固定するナットを締め込むのは、かなり痺れる作業になります。作業性を考えると、リヤバンパーを外した方が良いかも知れません。

[フロントサイドマーカーの取付]

 つぎに、フロントサイドマーカーの取付方法についてご紹介します。

 と言っても、インタークーラーを取り付けた際に「USバンパー」に交換していたため、もともとサイドマーカーを取り付けるための穴が空いていました。したがって、取り付け作業は、あっさり簡単に終わってしまいました。
(フロント側は、これまでサイドマーカーは取り付けていましたが、配線まではしていませんでした。)

[写真14]
side_marker14.jpg
  • フロントサイドマーカーを取り付けるための穴です。(写真14)
  • 割と複雑な形状をしています。
 
[写真15]
side_marker15.jpg
  • ランプの配線を接続します。(写真15)
  • 配線は、フロントヘッドランプユニットの「スモールランプ」から取り出します。
 
[写真16]
side_marker16.jpg
  • 取り付けが終わったところです。(写真16)

 なお、あえて詳しく書かなかったのですが、サイドマーカーを裏側からしっかり固定するためには、フロント側・リヤ側とも、ちょっとした工夫が必要となります。
(それは企業秘密ということで。)0xF9C6

[インプレッション]

(まだ考え中です)

[写真17](マウスカーソルを画像の上に!)
Now Making
  • 夜間のフロント周りです。(写真17)
 
[写真18]
side_marker32.gif
  • 夜間のリヤ周りです。(写真18)
 
[写真19]
side_marker33.jpg
  • 真後ろから見たところです。(写真19)
  • サイドマーカー(側方灯)だけでなく、ポジションランプ(車幅灯)としても機能しているようです。

[おわりに]

 サイドマーカーの取り付けにあたりご協力いただきました、「トヨタビスタ北千葉ベイ稲毛店」の皆さま、本当にどうもありがとうございました。厚く御礼申し上げます。0xF9C6

  
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