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News Archive
2006/04/05
[ Car, News ]

豊田合成、フィリップスルミレッズとLED特許相互活用で合意
(2006年4月5日:Response.)

 豊田合成は、Philips Lumileds Lighting Company(フィリップスルミレッズ)と、子会社を含め両社が所有するLEDに関する特許を相互に活用できる契約を締結した。両社は、今後も良好な友好関係を維持し、高輝度LEDの開発と市場の発展を目指す。

 契約の対象となる特許は、両社が保有する青色発光ダイオードおよび赤色発光ダイオードなどのIII-V族半導体発光素子技術に関する特許。

 フィリップスルミレッズグループは、高輝度赤色LEDや高出力の青色LEDに有用な特許を多数保有し、豊田合成も青色LEDに関する基本特許を多数保有しており、LEDのさらなる需要を開拓するため、両社が所有する技術を尊重し合い、相互に活用できる環境を構築することで合意した。

 今回の契約で、両社は相手の保有する特許権を考慮する必要がなくなり、開発の自由度が格段に高くなる。それぞれの開発をより進めることで、新規のLED関連技術の開発を行うことが可能となり、LEDの高輝度化などの開発を加速させる。

〔関連情報〕
   ・米国フィリップスルミレッズ社とLED技術に関する特許契約を締結
   (2006年4月3日:豊田合成)

2006/04/05
[ Car, News ]

LEDヘッドランプ、2007年夏にも欧州で認可へ
(2006年4月4日:Automotive Technology)

 大手ランプメーカー各社はSAE2006(米自動車技術会総会と展示会、会期:2006年4月3~6日)で、LEDヘッドランプの実用化への見通しや市場動向について発表した。

 オランダPhilips社によると、LEDヘッドランプが欧州で認可されるのは早ければ2007年の第3四半期(7月~9月)になる見込みだが、検証段階で専門家による評価が遅れれば2008年の第1四半期(1月~3月)にずれ込むことになるとの見通しを示した。

〔関連情報〕
   ・LED Front Lighting - Optical Concepts, Styling Opportunities and Consumer Expectations
   (SAE Technical Papers:2006-01-0100)

2006/04/05
[ Car, News ]

ドイツBMW,Mg合金製6気筒エンジン部品の製造プロセスを明らかに
(2006年4月4日:Automotive Technology)

 ドイツBMW社は,SAE(米国自動車技術会)2006(2006年4月3日~6日,米国デトロイト)で,直列6気筒エンジン向けのMg(マグネシウム)合金製シリンダブロック(論文では「クランクケース」と表記)の製造プロセスを発表した。

 同製造法は,Al(アルミ二ウム)合金製のシリンダライナを金型内にインサートしてMg合金で鋳込む手法。同法によるシリンダブロックを搭載した直列6気筒エンジンは「6シリーズ」や「3シリーズ」に搭載されているが,「製造プロセス全体を明らかにしたのは初めて」(同社Light-Metal Foundry General ManagerのMichael Hoesch氏)という。展示会ではこのシリンダブロックのカットモデルを展示した。

〔関連情報〕
   ・The BMW Magnesium-Aluminum Crankcase, State-of-the-Art Light Metal Casting and Manufacturing
   (SAE Technical Papers:2006-01-0069)

2006/03/08
[ Car, Movie, News ]

 「BMW ツインターボエンジン「Bi-Turbo」発表!」の続報です。

【ジュネーブ続報】BMW社、スプレーガイデッド直噴ターボエンジン発表
 (2006年3月8日:Automotive Technology)

 ドイツBMW社は、第76回ジュネーブ・モーターショーで、排気量3.0Lの直6スプレーガイデッド直噴ターボエンジンを発表した。

 搭載車種は4月に開かれるNYオートショーで発表される見込みで、発売時期も同時に明らかにされる模様。ジュネーブショーではドイツのDaimlerChrysler社もスプレーガイデッド直噴エンジンを発表したが、BMW社のエンジンは通常の三元触媒を用いており、希薄燃焼ではなく理論混合比で運転するストイキ直噴と見られる。

Introducing the all new inline-6-cylinder gasoline engine with Twin Turbo and High Precision Injection.
 (2006年3月6日:Vodcast from BMW)

Geneva-6.jpg
(01:28,1.25Mbps,13.6MB)

※アクセスが集中した場合、再生までに時間が掛かることがあります。

2006/02/25
[ Car, News ]

 おっ、なにやら新しい光モノの兆しが。0xF8F2

自動車メーカーも興味津々、高知県産業振興センターなどが電子放出源を利用した車載向けの面光源を展示
 (2006年2月22日:Automotive Technology)

 高知県産業振興センターや富士重工業などのグループは、電子放出源から電子を放出し、蛍光体に当てて発光させる光源「Field Emission Lamp(FEL)」を開発し、2006年2月21日から開催中の「nano tech 2006」で展示している。

 今回の光源は、FEDパネルなどの技術を応用しているという。特徴は消費電力が小さい点。展示場では、電球や発光ダイオードを利用したテール・ランプと比較していた。これらの光源が同じ光束の場合の消費電力は、電球が38W、LEDが5.2Wなのに対し、試作品の光源は3.7Wと小さかった。

 これまでにも、薄膜EL(Electro Luminescence)という光素子がありました。これは、蛍光体物質が励起源から受け取ったエネルギーを、自ら発光して放出する「ルミネセンス」という現象を応用したものです。
(簡単な原理としては、電子を電界により加速して発光中心に衝突させ、この発光中心を励起して発光させます(真性EL))

 この薄膜ELは、その名のとおり、薄いフィルム上に生成でき、かつ表面全体を発光させる(面発光)ことができますが、単位面積あたりに得られる光量が、自動車用光源として適用するには低すぎる、という問題がありました。

 対して、LED(Light Emitting Diode)は、ここ数年で光変換効率が飛躍的に上がり、自動車用光源としての利用が拡大してきましたが、いかんせん「点光源」であるため、光の指向性が高く、光が目に入るとまぶしい、という問題がありました。
(正確には、LEDもEL(注入型EL)の一つですが)

 今回のFELは、LEDとELの“いいとこ取り”をしたような光素子ですね。今後の動向が楽しみです。0xF9EB