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Computer Archive
2011/01/08

 「PCG-Z1X/P」のハードディスクとメモリを増強しました。

harddisk01.jpg

 本日のお献立です。

 ハードディスクは、日立グローバルストレージテクノロジーズ(HGST)の「HTS541612J9AT00」(購入価格:5,670円)で、メモリは、アイ・オー・データ機器の「SDD333-1G/EC」(購入価格:3,980円)です。

harddisk02.jpg

 PCG-Z1X/Pは、こちらを参考に分解します。

 まず、ハードディスクです。

 ハードディスクは、標準の状態では、同じHGSTの「IC25N060ATMR04」(60GB、4,200rpm)が搭載されています。

 システム用のパーティションサイズは、デフォルトでは15GBで、発売当初は十分な容量でしたが、Windows XPをSP3まで当てると、ほぼ満タンになってしまっていたことから、容量の大きいディスクに交換することにしました。

 HGSTの2.5インチHDには、7,200rpmのモデルも出ていますが、ディスクの発熱や作動音のことも考えて、5,400prmのモデルにしています。

 またディスク容量は、160GBのモデルも出ていますが、BigDrive問題に当たるとまずいので、120GBのモデルに留めています。

 つづいて、メモリです。

 メモリは、標準の状態では、512MBで、これに512MBのS.O.DIMMを増設して、1GBで使っていました。

 最大メモリ容量は、カタログ上は、1GBとなっていますが、ネット上では、1.5GBまで増設できるような情報が流れています。

 1GBのS.O.DIMMの価格もかなり下がってきていることから、この機会にチャレンジすることにしました。

harddisk03.jpg

 とりあえず、メモリは1.5GBで、問題なく動いています。

 ハードディスクも、交換前は、作動音がカリカリと煩かったですが、交換後は、だいぶ静かになりました。

 発熱量は、4.7Wから5.0Wへと、回転数が高まったことに伴って若干増えていますが、分かるほどの違いはありません。

 PCG-Z1X/Pの発売開始は2004年1月で、すでに丸7年が経過していますが、このVAIOは、"苦しかった時代"を共に過ごしてきた戦友みたいなものです。

 何よりも、SXGA+(1400×1050ドット)という広大な液晶を持つノートブックは、いまでも貴重な存在です。

 これでまたしばらくは、名脇役として活躍してくれそうです。0xF9C6

2010/12/25

 前回の続きです。

Improve the Pump

 本日の「お献立」ですが・・・、

 パネル後面に、「パネルマウントノズル」を取り付けたいのですが、以前に書いたとおり、各種パーツがインチ系列で作られているため、ナットの径が、25/32インチ(約20mm)とかいう、とんでもなく中途半端なサイズになっています。

 19mmや21mmのレンチは持っているのですが、20mmとかいうサイズは持っていません。

 また、パネル後面にノズルを取り付ける際、ナットで直接締め付けるのではなく、途中にワッシャーをかましたいのですが、このワッシャーの経も、17mmとかいう、普通には無いサイズになっています。

 いずれも、近所のホームセンターを、2~3軒ハシゴしたのですが、見つかりませんでした。
(部品代より、ガソリン代の方が多く掛かっとるやないかいっ!!)

 ワッシャーは、TOTOの水道用のものが使えるかと思いましたが、経が16mmなので、ダメでした。

 ほとほと困り果てていたところ、ワッシャーについては、ある時、「ピカ~ン!!」と閃きました。

 「そうだ、オイルパンの下にある、ドレンボルトのパッキンが使えるのではないか。たしか、車種別にいろいろな経があったし。しかも、ゴムでなく、堅いパッキンがあったな」、と。

 ということで、瞬速で、近くの東雲の"超自動車裏方"へ。

 結果は、「ビンゴ~!!」でした。ダイハツ車用のパッキン(ガスケット)が、ちょうど17mmで、バッチリ合いました。
(写真では、ゴム製のように見えますが、硬質の紙系のガスケットです。がっちり締め付けるには、ベストな素材です)

Improve the Pump

 つづいて、20mmのレンチですが、

 東急ハンズを何気なくフラフラするのが趣味でして、渋谷店や横浜店に、よく出没するのですが、久しぶりに新宿店を物色していたところ、

 なんとっ!! 「棚卸し処分品」ということで、インチ経のメガネレンチが、200円で出ていました。
(KTCの「3/4 - 25/32」のメガネレンチで、普通に買うと、おそらく2~3,000円ぐらいはすると思います)

 いやぁ、掘り出しモノを見つけました。
(といっても、インチ系列のレンチなど、他に使い道が無さそうなので、この後どうしようかと悩みますが・・・)

Improve the Pump

 ということで、無事、組み付け完了です。

Improve the Pump

 DCポンプのIN側です。

 最終的には見えなくなるところですが、KOOLANCE製のちゃんとしたクランプを使っています。

Improve the Pump

 DCポンプのOUT側です。

 以前に書いたとおり、45°のフィッティングを使って、緩やかに繋げようと思っていたのですが、バーブノズル間の距離が予想以上に短く、途中でチューブが"折れて"しまうため、けっきょく、OUT側を20mmのフィッティングで延長して、L字型のエルボーで繋ぐことにしました。

Improve the Pump

 チューブは、保管時や輸送時にトグロを巻かせるので、"クセ"が付いてしまっています。

 このクセを取るためには、まず人肌より少し温かいお湯に付けて、全体を柔らかくしてから(お風呂に入ったついでに、湯船に浸ける)、平らなところに軟着テープで固定して、徐々に冷やします(フローリングと壁の巾木との間に追い込んで固定する)。

 つぎに、チューブを接続した後に、ヒートガン(ドライヤーで代用可)で暖めて、徐々に冷やし、また"暖めては冷やし"を繰り返し、その場の状況に慣れさせる(接続点の位置関係に合わせて変形させる)ようにします。

 ということで、これにて、ほぼ「Aquagate Max」の改造が終わりました。

 1日も早く、強化したDCポンプを稼働させて、蛍光グリーンの液体を、ドクドク流させるのが、楽しみです。

2010/12/18

 先に電源ユニットを買いました。

CoolerMaster Silent Pro Gold 800W

 CoolerMasterの「Silent Pro Gold 800W」(購入価格:21,240円)です。

 定格出力は800Wですが、最大で960Wまで、+12V出力は、1系統で780W(65A)まで対応します。将来的に、NVIDIA SLIを組む予定なので、少し余裕をもったものとしました。

 80PLUS認証には、変換効率に応じて、「80PLUS(Standard)」、「80PLUS BRONZE」、「80PLUS SILVER」、「80PLUS GOLD」の各ランクがあります。

 「80PLUS GOLD」認証は、負荷50%の時、変換効率90%という、高い変換効率を持つものに与えられます。

CoolerMaster Silent Pro Gold 800W

 電源ユニットとしてはハイクラスということで、妙に豪華なパッケージに入っています。

CoolerMaster Silent Pro Gold 800W

 マザーボード用の電源以外は、プラグイン方式となっています。

CoolerMaster Silent Pro Gold 800W

 アイネックスの「ATX電源検証ボード」(KM-02B)です。

 電源ユニットをマザーボードに接続しなくても、電源のOn/Offができます。水冷システムを検証する際に使用します。

2010/12/05

 前回の続きです。

Improve the Pump

 けっきょく、いろいろ思うところありまして、完全にバラバラにしてしまいました。

#ここまで来ると、わざわざ「Aquagate Max」にした意味が無いような・・・。0xF9C7

Improve the Pump

 本日の「お献立」です。

 KOOLANCE製の「45°旋回フィッティング」(「NZL-DXG-V2」(9.99ドル)×1個)、「パネルマウントノズル」(「NZL-V13KGB1-P」(9.49ドル)×2個)です。

Improve the Pump

 前回は、ストレートのバーブノズル(「NZL-V13B」)を、DCポンプのIN側とOUT側とに取り付けましたが、仮組みをしたところ、少し工夫が必要なことが分かりました。

 DCポンプのOUT側は、水流の方向を90°曲げて、パネル後面のノズルに接続することになりますが、OUT側のノズルがストレートのままだと、チューブの区間で90°曲げる必要があります。

 しかしながら、OUT側のノズルとパネル後面のノズルとの間隔が近接しているため、ここで90°曲げてしまうと、チューブが"折れる"(曲率半径が小さすぎるため、チューブの断面積が狭くなる)ことが予想されます。

 よって、90°(L字型)のバーブノズル(「NZL-L13B」)を使えば良いことになりますが、これにも問題があります。

 DCポンプのOUT側の直近であるため、ここにいきなりL字型のエルボーを使ってしまうと、配管抵抗によって、かなりの圧力損失が起きてしまうことが予想されます。
(これでは、せっかく流量と揚程を強化した意味が薄れてしまいます)

 そこで、"中間解"を採ることにしました。

 他社からは、45°のバーブノズルが出ていますが、KOOLANCEからは出ていないため、ストレートのバーブノズルに45°の旋回フィッティングを組み合わせて、45°のバーブノズルと同じことができるようにしました。
(本当は、1/4円状のフィッティングがあれば、ベストなのですが)

 これにより、OUT側からの水流を緩やかに曲げ、できるだけ圧力損失が起きないようにしました。

Improve the Pump

 続いての工夫です。

 DCポンプを仮組みしたところ、パネル後面にある制御用の基盤と干渉することが分かりました。干渉するのは、基盤から出ている水位センサ用のコネクタ(ジャンパピン)です。

 そこで、基板上のジャンパピンを取り去り、L字型のものと交換しました。

#簡単に書いていますが、両面スルホール基板にハンダ付けされている部品を取り去るには、それなりのワザが必要となります。

Improve the Pump

 パネル後面に、「パネルマウントノズル」を取り付けたところです。
(内部側が「バーブノズル」、外部側が「フェルールレス・フィッティング」になっています)

 前述のとおり、標準の状態では、本体内部は内径1/2インチ、本体外部は内径3/8インチとなっています。

 今回取り付けた「パネルマウントノズル」は、内部側・外部側とも内径1/2インチのため、ここでの圧力損失は(原理的には)起きません。

#余談ですが、標準状態のパネルマウントノズルを取り外し、中を覗いてみたところ、1/2インチと3/8インチとの間が、直角に段差が付いていました。見るからに、配管抵抗になりそうな作りです。

Improve the Pump

 DCポンプのOUT側の「バーブノズル」と、「パネルマウントノズル」との位置関係です。

#その昔、ヤ○キー車両用に、"斜めカチ上げマフラー"という下品なパーツが出ていましたが、角度的にそんな感じです。0xF9D1

Improve the Pump

 水位センサ用のコネクタと、DCポンプとの位置関係です。

 まさにギリギリです。

2010/11/22

 今日は、「いい夫婦の日」ということで、久しぶりに平日にお休みしちゃいました。0xF9F8

 さて、前回の続きです。

CoolerMaster Aquagate Max Limited Edition

 本日の「お献立」です。

 JINGWAY TECHNOLOGY製のDCポンプ(「DP-1200」)と、KOOLANCE製のバーブノズル(「NZL-V13B」×2セット)、クランプ(「CLM-13」×4個)です。

CoolerMaster Aquagate Max Limited Edition

 右側が、標準状態のポンプ、「DP-600」(流量:450L/h、揚程:1.8m)で、左側が、今回交換するポンプ、「DP-1200」(流量:800L/h、揚程:4.0m)です。

 大きさは、小学生と高校生ぐらい違います。

CoolerMaster Aquagate Max Limited Edition

 IN側とOUT側とに、フィッティングを取り付けたところです。

CoolerMaster Aquagate Max Limited Edition

 とりあえず、本体内に収まったには収まったのですが、かなりギリギリです。

 水冷システムに用いられるチューブには、内径1/2インチ(12.7mm)、内径3/8インチ(9.5mm)、内径1/4インチ(6.4mm)などがあります。

 チューブの口径が太ければ、より多くのクーラントを送り込むことができるため、その分、冷却能力が高まることになります。

 「Aquagate Max」は、本体の内部は、内径1/2インチ(12.7mm)のチューブが使われていますが、パネル後面のフェルールレス・フィッティングから先は、内径3/8インチ(9.5mm)になってしまっています。

 今回、ポンプの能力を大幅に高めているので(流量では、約1.8倍)、ウォーターブロックやラジエーターも含めて、すべての区間のチューブを、内径1/2インチ(12.7mm)にすることにします。

CoolerMaster Aquagate Max Limited Edition

 ということで、パネル後面にある標準状態のフェルールレス・フィッティングも、取っ払ってしまいます。

 なぜにすべてのチューブを内径1/2インチ(12.7mm)にするかというと・・・、

 例えば、体内の血管と心臓の関係で表すと、血管の太さが変わらないのに、心臓だけバクバク動いて多くの血液を送りだそうとすると、必ずどこかにしわ寄せが回って、血管が破裂したりします。

 水冷システムの場合には、血管(チューブ)は破裂したりしませんが、フィッティングの継ぎ目から水漏れするなど、致命的なダメージに繋がることになります。
(水(この場合はクーラント)は、全体に一様に圧が掛かるため、弱いところを突いてきます)

 これを防ぐため、チューブを太くすることにします。

 今回、DCポンプの交換(強化)により、流量は約1.8倍となります。一方、チューブの内径を、3/8インチ(9.5mm)から1/2インチ(12.7mm)にすることで、直径は約1.34倍となりますが、断面積は二乗で効いてくるので、約1.8倍となります。

 これにより、標準状態と変わらないバランスが保たれているものと思われます。(適当な推測ですが)

#それにしても、まだマザーボードすら来ていないのに、先に水冷システムを改造しちゃっているというのは、我ながらおかしな話です。0xF9C7